2002年10月09日(水)
末期がんだった義母の主治医は、義母の具合が本格的に悪化してからは、休日にかかわらず(お正月でも)、たとえ数時間でも病院へ来て、義母の病室へ顔を見せてくれた。 そして、義母の話し相手になりながら、その日の様子を聞き、薬の指図をしていった。 義母は、その医師が病室へ顔を出されるだけで、安心するようで、信頼し、全てを任せていた。 亡くなった日、朝から意識がなくなりつつある中で、主治医の「○○さん、○○さん」という呼びかけには、かすかながら最期まで反応していた。
息子が風邪をこじらせて、肺炎になりかけ高熱が続いた時、 近くの開業医で数日点滴をしていたが、その日点滴が終わる頃、医者が申し訳なさそうに、 「実家で不幸があってね、これから行かなくちゃならないんだよ。明日点滴してあげられないだけど、大丈夫かなぁ?」と、息子の顔を覗き込んだ。 明日・・・って、元々そのクリニックの休診日。 そして、帰り際、 「このまま高熱が続いて、苦しむようであれば、他の病院で点滴して貰って。 この中に、今の病状と使用している薬が書いてあるから、その先生に渡して」と、一通の封筒を私に差し出した。
翌日、息子の熱は幸いにも少しずつではあるが、下がり始めたが、夕方その医師から 「○○君の様子どう?もう自宅に帰ったから、いつでも連れて来ていいよ」と、電話があった。 息子の病状を伝えると 「あ〜よかった。それなら明日9時に連れて来て。(診療は9時半開始) 診療がはじまる前に見るから。」との事。
因み転居して3年目。 息子は風邪が中々なおらないと「○○先生に診て貰ってくる」と、そのクリニックまで行きます。
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