2002年10月08日(火)
三重の病院で、院長の帰宅後、当直医が遅刻。 この医者がいなかった空白時間に、入院患者が食べ物を喉に詰まらせてしまい、亡くなられた。 しかも、この当直医・・・昼間、他の病院で勤務後、アルバイトでこの病院の当直をしていたとの事で、遅刻は日常茶飯事だった。
医師がアルバイトに当直医をするっていう話、昔からよく聞く。 医師も生活をしていかなくてはならないから、アルバイトをするな、とは言わない。 でも、自分が遅刻をするようなアルバイト先を選ぶな。 病院長も何故当直医が来るまで、帰宅をしないように出来なかったのか? 二人とも自分が人間の命を預かっている職業だという自覚が足りなすぎる。
3年前の事。 当時中学生だった息子が学校の帰りに足首を捻ったとビッコを引き引き帰宅。 見ると尋常ではない腫れ方。 運悪く、近所の整形外科の開業医は休診日。 一応電話をしてみるが、やはり応答がない。 で、タクシーで10分かからない所に救急指定病院があるので、其処へ連れて行こうと、準備をしながら電話をし、症状を話した。 (前に、夜間関節を外した時にお世話になった事もあったし・・・) 「整形外科は、外来の先生が帰ってしまい、当直の先生が来るのが、7時です。(内科医とレントゲン技師は在中しているが)今来て貰っても1時間ぐらい(丁度6時頃だった)お待たせしてしまうので、もし、他に見てくれる病院があれば、そちらへ行かれた方がいいと思います」という思わぬ答。
「嘘でしょう〜、何が救急指定病院よ〜」と思いながら、電話を切り、地域が発行している小冊子で整形外科を探し回る。 外来の終了時間が5時半〜6時という病院(医院)が多い中で、やっと隣の駅近くに診療時間が6時半までの開業医を見つけ、何とか診察して貰った。(専門は脳神経外科だったけど) 結果、重症の捻挫で、松葉杖のお土産つき・・・。
息子の場合、 あのまま電話をせずに、救急指定病院へ駆け込んで、かなり待たされても命にかかわる問題ではなかったけど「救急指定病院」なんて、看板に偽りあり。 昨今小児科医が少なくて、小児科の救急看板を下ろす病院が増加しているが、無理なら最初から看板外してくれた方がまだ良心的。
|