2002年11月15日(金)
脱北者・・・所謂北朝鮮から他国へ逃げた人々の事である。
この1ヶ月、拉致問題を中心とした北朝鮮関係に埋め尽くされたメディアであったが、北朝鮮との交渉が表立ったところでは進展がないのと、帰国した拉致被害者たちの生活も落ち着いたせいか、今度は北朝鮮の現状を伝える事に終始している。
北朝鮮とは国交もないし、当然限られた情報しかないが、報道カメラマンが取材してきた写真・話がクローズアップされている。 当のご本人たちが「今まで見向きもされなったのに・・・」と苦笑するほどに。
平壌のごく限られた一部のエリート以外、特に地方の人々の生活は惨憺たるものである。 その生活に耐え切れなくなった人々は、正に「命をかけて」中国へ・韓国へ・他国へと逃げる道を選んでいる。 それを伝える映像は、日本でのほほんと生きている人間にとっては、まるで映画を見ているように遠い世界の話のように思えるが、現実に起こっている。 「命をかけて」逃げ延びた他国での生活も幸せに満ちているわけではない。 見つけられ北へ追放されたら、待っているのは「死」なので、隠れて生きていくしかない。
それを韓国人は「可愛そうに」といい、日本人は「北朝鮮政府が悪い」という。
しかし、在日朝鮮人は「酷のようだが」という但書をつけながら、 「今の北の体制のもとでは、脱北者を援助する事は出来ても北朝鮮自体がまるで変わらない。命をかけて脱北する勇気があるなら、何故国内で民衆の力を結集して立ち上がらない。また、脱北者も隠れて生きるのではなく、何故立ち上がらない。中国にしても韓国にしても戦後血を流して民主主義を勝ち取ったではないか。何故北朝鮮民族だけが、援助を頼りに甘えているのか。今立ち上がれば国際世論は味方してくれるが、北朝鮮人自体が動かないで、他国が金正日を倒してくれるわけがないではないか」と反論する。
同じ民族が言っている言葉だけに重い。
全然関係ないけど・・・ 平壌の地下鉄ってシャンデリアなんかあって、凄く豪華。(利用できるのは外国人をはじめとしてごく僅からしいけど・・・) 国内が飢餓状態にあるというのに、あの金正日のお腹って・・・(苦笑)。 金日成も金正日も何故名前に「日」が付くんだろうね?ニックキ「日本」の「日」の字なのに。
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