2002年11月22日(金)
大学時代に戦前の底辺社会を専門にしていたせいもあって、制度としての「天皇制」には積極的に賛成ではない。 はっきりいえばあってもなくてもいいと思っている。 憲法の「平等の精神」から鑑みれば違憲だとは思うが、今の天皇制だったら存続しても毒にはならないだろうから、敢えて潰す必要もないだろう。 尤もあちらの使うお金がこちらの代金だと思うと納得出来ないけど。 それに今の愛子さまフィーバーには、ほとほと愛想がつく。 あの年齢の幼児は可愛いに決まっている。 親バカを承知でいえば我が家の子供たちの方が可愛かった。
前置きが長すぎた。
流石に基本的知識として今の皇族の系図は頭に入っている。 しかし名前と顔が一致するのは天皇一家にとどまる。 あの「ひげの殿下」が若かれし頃ゲスト出演した深夜放送は聞いて事があっても名前は?と聞かれると心許無い。 昨夕ニュース速報で「高円宮殿下緊急入院」と流れてもどの殿下か写真を見るまでわからなかった。もちろんひげの殿下の弟であることも。 詳細がわかるに従って、驚いた。 皇室の中でも一番元気そうで溌剌としていた方ではないか。 ご両親がご高齢の上に長兄(ひげの殿下)が7回のガン手術で無理はきかない、次兄も車椅子生活で公務などの責任が全て殿下にかかり、知らずのうちに無理が重なっていたのだろうか。 多分スカッシュは彼にとって息抜きの時間だったであろうに、皮肉で最悪の結果になってしまった。
突然ご子息を失ったご両親悲しみ、いつもお元気だったお父さまを失ったまだ年若いお嬢さまたちの悲しみはいかばかりか。 それ以上に生命補助装置を外すことに同意した(するしかなかった)妃殿下のお気持ち。
人間の生命のはかなさ、人間の悲しみに皇族も一般市民も区別はない。
合掌
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