2003年01月17日(金)
8年前所謂阪神淡路大震災がおこった。 それは、神奈川に住んでいて、直接的には被害を蒙ったわけではない我が家にも少なからず影響を与えた。
その前年の年末、当時小学校3年生だった息子が足を亀裂骨折した。 入院はしなかったものの、腫れが中々引かず、お正月をはさんで自宅で安静が続き、彼の部屋は2階にあったが、急遽階下のリビングに布団を敷いて、そこで寝起きするようにした。 痛みさえなくなれば、退屈そのもの。 おじいちゃんが「かわいそうに」といってお見舞いに買ってきてくれたゲームボーイ(それまで我が家では禁止していた。テレビゲームも勿論なし)で遊ぶかテレビを見るしかない日々が続いていた。 ようやく松葉杖で自宅内を歩くことが許され、一人置いて私も近くのスーパーぐらいだったら買い物に出かけられるようになった矢先阪神大震災がおこった。 当たり前のことだが、どのチャンネルを回しても恐ろしく悲惨な光景、夜は燃え続ける火事・・・ 彼の心に「恐怖心」が植え付けられた。 「ママが留守中に地震が起きたら、僕はどうやって逃げればいいの?」と言われれば「大丈夫」という保障はどこにもない。 彼が登校できるようになるまで、私は一切外出が出来なくなった。
あの日から8年。 勿論息子の足に後遺症はなく、あの日のことは忘れたように生活している。 でも同じ年代の他のお子さんより、遥かに母親にべったりしている姿を見ると、無意識のうちにあの恐怖心が影響しているのではないか・・・と、ふと思うことがある。
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