橋本裕の日記
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2007年12月11日(火) 京の町を歩く

 翌日の日曜日は、7時頃に宿を出た。白川にそって八坂神社の方へ歩いた。八坂神社の社殿におまいりして、それから朝の丸山公園を散歩した。ねねの道を通り、高台寺の山門をくぐって境内で一休み。それから一念坂、二念坂、三念坂を歩いた。






まだ8時過ぎで、人気もなく店もあいていない。猫が一匹、店先に朝日を浴びながら、物憂そうにあくびをしていたので、写真を撮らせてもらった。それから祇園を抜けて、趣のある町家を撮影しながら、四条川原町の方に歩いた。

腹が減ってきたので、喫茶店を探して歩いたが、早朝から開いている店はなかなか見当たらない。京阪四条駅ちかくまできてようやく発見した。そこで550円のモーニングを食べた。コーヒーにトースト、サラダ、スクランブルエッグがついて、この値段だからありがたかった。

腹ごしらえがすむと、また元気が出てきた。四条大橋を渡り、川原町へ。ここに来たのは2001年10月の「万葉の旅」以来である。その年の10月4日の日記にこう書いた。

<6時頃、京都のホテルに荷物を置いて、夕食をとるために鴨川のほとりの中華料理店にはいった。大正時代に建てられた由緒ある建物で、エレベーターなども旧式で格式を感じさせる。しかし食べて飲んで、ひとり2千数百円は安かった。味も良かったので大満足である。

 そこを出て、先斗町を散策した。北さんの思い出の店でコーヒーを飲もうと言うことになったが、あいにく店が変わっていたので、別も店に入った。そこでダッチ・コーヒーを飲んでいると、着飾った舞子さんが数人入ってきた。十一面観音さまもいいが、生身の美女も悪くはない。ラッキーな一日だった>

 六年前に仲間たちと食事をした中国料理店の前に立つと、その向かいに先斗町の横丁の入り口が見えて、なにやら懐かしかった。そんな思い出にふけりながら、加茂川のほとりを、五条橋の方に歩いた。途中、のんびりと釣り糸を垂れている人が何人もいた。



 途中、加茂川を離れて、清水寺に行く細道を歩いた。そして再び二念坂にきた。そこの「かめやま」という店で、竹細工のバターナイフを買った。妻が以前にそこで買った愛用のバターナイフが紛失したので、その代わりを土産に買うように言われていた。バターナイフと一緒に、自分用の耳かきも買った。

 二人の娘たちには、すでに前日に祇園の近くの「よーじや」という若者向きの店で柘植の櫛を買ってあったから、これでお土産は万全である。お目当ての店で、お目当ての櫛や竹のナイフを買ったら、なんだかほっとして気が楽になった。それからバス停のある表通りまで歩き、京都駅行きのバスに乗った。

(今日の一首)

 柘植の櫛祇園で買って二念坂
 バターナイフは妻のため


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