橋本裕の日記
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冬至の日に柚子湯に入ったり、かぼちゃを食べたりするようになったのは、江戸時代かららしい。これで冬にも風邪を引かず、金運もよくなり、無病息災でいられるのだという。
我が家でも12月22日の冬至にはかぼちゃを食べ、ゆず湯に入った。柚子は我が家でとれたものである。これが10個ほど湯舟に浮いていた。柑橘類のよいかおりが浴室を満たしていた。
湯舟に浸かりながら、柚子を見ているうちに、ある実験を思い立った。手で人工的に波を起こして、柚子がどのような配列になるか調べてみようと思ったのだ。そこで柚子を湯舟の片隅に集めた後、手のひらを水面で上下させて波を起こした。
手のひらの上下運動の周期を変えることで、いろいろな波長の波が生まれる。とくにある波長の場合は、反射波どうしが干渉しあって、振幅の大きな定常波が生まれる。浮かんだ柚子はその波にもまれて、次第にある規則的な配列を見せる。
残念ながら、途中で私がのぼせてしまって、思ったような美しい配列が生まれるまでにはいたらなかった。それでも柚子は湯舟のなかに広がり、それらしいパターンが何度か生まれそうになった。まあ、実験はそれなりに成功したことにしておこう。
(今日の一首)
冬至には柚子湯につかりかぼちゃ食ふ 体ほかほか心もたのし
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