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■ 裏表
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■ 裏表
僕が己の裏の面だと思っていた僕の面は、僕の親族にとっては表であり、其れのみが僕。
大人しくてしっかりしていて無口でいつも口を開かずに引き攣った笑顔を浮かべる僕が彼らにとっての僕。
僕が己の表の面だと思い始めた僕の面は、僕の親友達にとっては裏であり、いつも虚栄を張る僕の臆病で気弱い一面。
騒がしくて地声が大きく低く、強がってばかりの僕がいつも彼らが見ていた僕。
僕がずっと表だと思っていた僕の面も、僕の新しい知人達にとっては裏であり、大人しそうに見えた僕の怖い性格を顕にした面。
いつもぼんやりし真面目な僕が彼らにとっての僕。
どれも裏であり表で、どれも僕だ。誰にだって色々な面がある様に僕にもあるだけの事。見た目が違うだけで人間を構成するものなんて同じ様なものばかりなのだから。
本当の意味ではどれも僕の裏面なんかでは無い、本当に「裏」という表現に相応しい僕の面は僕が独りで居る時の僕だと思える。
独りで無表情に無言で考えて居る僕が全ての僕においての「裏」なのだと思える。
大人しくてしっかりしていて無口でいつも口を開かずに引き攣った笑顔を浮かべる僕が彼らにとっての僕。
僕が己の表の面だと思い始めた僕の面は、僕の親友達にとっては裏であり、いつも虚栄を張る僕の臆病で気弱い一面。
騒がしくて地声が大きく低く、強がってばかりの僕がいつも彼らが見ていた僕。
僕がずっと表だと思っていた僕の面も、僕の新しい知人達にとっては裏であり、大人しそうに見えた僕の怖い性格を顕にした面。
いつもぼんやりし真面目な僕が彼らにとっての僕。
どれも裏であり表で、どれも僕だ。誰にだって色々な面がある様に僕にもあるだけの事。見た目が違うだけで人間を構成するものなんて同じ様なものばかりなのだから。
本当の意味ではどれも僕の裏面なんかでは無い、本当に「裏」という表現に相応しい僕の面は僕が独りで居る時の僕だと思える。
独りで無表情に無言で考えて居る僕が全ての僕においての「裏」なのだと思える。
2001年12月06日(木)