ひぽこんコラム

2004年11月25日(木) 本当に悲しいこと

 私を1番悲しませるものの中に「固定観念」というか、「常識にしばられた考え方」というのがあります。自分もそういうものに縛られたくないし、それに縛られていると感じたらイケナイイケナイと反省し、解き放ち、自由な心を取り戻すように努力します。
 でも友達がそれに縛られているのを見ると、どうにも出来ません。ただただ悲しいだけです。いや、もちろん「それって…」と言ってもいいのですが、常識というものや固定観念に縛られている人に「それって…」などと言おうものなら、こちらが狂ってる扱いされるだけで聞き入る隙など見せてはくれません。そしてサヨナラ…と去って行くという感じです。
 だから言いません。何も。そうだねそうだね、とだけ答えます。でも心は悲しいです。常識という枠の中で生きて行くことを選んで、それ故に世の中のハミだし者や弱者を疎ましいような目で見つめるようになった友達を、遠くに見ます。もうじきこの友達とも離れて行くであろうことを知ります。
 そして年々というか、段々、そういうことも増えて来ます。年と共に人は常識の枠の中で生きることを選ぶから。その方がずっとラクチンだもん。常識と言うのは、この世をラクチンに生きて行くための免罪符みたいなものだし。
 でもありがたいことに、私の廻りには常識なんてなんのこと?というような友達もたくさんいます。50才を過ぎても「ありえないっ!」というくらいな勢いで生きてる友達を見ると、すがすがしい気持になります。70才間近なのにピンヒール履いて野心ムラムラで生きてる私の元・上司とかスゲエエエと最近は尊敬してます。世の中から「おかしい」と言われる生き方、本当に素晴らしいです。もちろん中にはとんでもなく人に迷惑をかけちゃうような「オカシイ」人もいます。完全に後ろ指を指されちゃうようなタイプも。でも最近思うんですよね。そうでもしないと生きて行けなかったその人の人生を私が生きられるか?っとか。そう思うと、とんでもない後ろ指人生もまた、素晴らしいと誉めたいのです。
 そして私はどんどん「狂ってる」と言われたい。とんでもないことをやり続けたい。とりあえず「和田は本当にハゲちゃんに狂ってるね」とは言われておりまする。ハイ。
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