日々日記
いちらんふるいあたらしい


2004年05月17日(月) むぎなでしこ 子供たち

むぎなでしこ。

わたしの大好きな高橋永順さんがこの花が好きだと言ったので、
気になっていたのだけど、東京にいたころ花屋で見ることは一度もなかった。

それが、近所の直売所で無造作に束ねられて150円で売られていた。
えええー?

ほんとうに、花が咲くまでは遠くから見ると麦みたいに見える。
なんの飾り気もないミドリの草って感じ。

でも咲いた花は少し紫かかったやさしいピンク色で、花びらはハート型で5枚。
とってもキュートなのよ。

学生の頃永順さんの花屋さん、「ログキャビン」を探しに目黒まで行った。
お店はわかったのだけど、何故か中に入らずに帰ってきてしまった。
そしてそれっきり行ってない。

なぜ入らなかったのか今でもわからない。どうしてだ自分。

むぎなでしこ。
漢字で書くと麦撫子かな。…趣あるなぁ。


話はかわって。

今日は地元の小学生がいちご狩り体験にきた。
わたし自身この行事がとても楽しみで、可能な限り毎年お誘いしている。

今年もみんなやって来た。
ようこそようこそ!たくさん楽しんで行ってちょうだい!

空は暗くあいにくの雨模様だったけど、子供たちが来るとそこだけ明るくなる。
不思議。

そして子供たちの率直な感想はいちいち面白い。
思いがけない言葉をちょうだいすることもしばしば。
素直な行動も面白い。
一方、ひとたび集中すると、こちらの言葉がまるで届かないところも面白い。

そうかと思うと、実に巧みに大人を欺く。
そんなところも興味深い。


ただし子供よ、取り繕うな。
そんな計算は結局なにひとつ君の人生を助けない。

きみたちはそんなことしなくていいんだよ。
そのまんまで、いいんだよ。

きっと、いろんな思いを抱えているんだろうなぁ、と見て取れた子といると、
自分の子供の頃と重なって一段と愛しくなってしまう。

いろんなことを経験して、考えて、時に傷つけ傷つきながらも、
他人を包んでなお自分でいられる、おおきな人になってね。

そんな願いを込めて、子供と接した。


大人が考える以上に子供はよく状況を見ているし、考えている。
そして大人が自分に対して真剣かどうか、子供はいつでも見ていて、
よく知っているんだよね。

甲高い声で笑う無垢の塊たちがまぶしくて、かわいくて。
ほんとうにみんなかわいくて。
こちらが嬉しくなって元気になってしまいました。
みんな来てくれてありがとう。

来年も、呼べるようにがんばるので、またおいでね。
カズエちゃん待ってるよー!


inu-chan