日々日記
いちらん…ふるい…あたらしい
来年の6月から1年間、ニュージーランドに行って来ます。 滞在中、オーストラリアやマーシャル諸島にも足を伸ばそうと思っています。
ずっとずっと外国に住んでみたかったのです。 観光旅行ではなく、そこで生活をしてみたかった。
それで2年くらい前からアメリカのとあるリベラルアーツカレッジに行きたくて、 とうとう去年の終りにものすごい決意をしたのです。
ところがどっこい、いろいろ調べたんだけど、今のわたしには、 そこはものすごーく敷居が高かった。
高校時代の成績ですでにドボンだし…。 ものすごい無理をして、長遠な時間をかければ きっと行けないこともないんだろうけど、今のわたしにそんな悠長な時間は、 残念ながら…ない。
わたしが生きてるうちに社会人への門戸が開かれることを願いつつ、 泣く泣く諦めました。
でもそこでまた別の可能性の扉が開かれたのでした。 お金をかけずに、今のわたしがちょっと努力すれば行ける方法はないものかと、 いろいろ探したわけです。
そうしたら、ワーキングホリデーがあるじゃん!と。 これなら年齢制限ギリギリ30歳のうちに、なんとか行けそう。
以前から南半球に行きたかったこと、小さい島国であること、 ガーデニングが盛んであること、アクティビティが盛んであること、 めーよー(羊)がたくさんいること(四つ足愛好家ゆえ)、 などなどの理由でニュージーランドを選びました。
行こうと決めるまでは、ほんとうに葛藤がありました。
わたしがいなくなったら家族が困るだろう(誰が夕ごはんつくる?)とか 母はわたしがいなくなったらウルサイ姑と始末の悪い舅と、 とんちんかんな夫と共にこの家でどうやって過ごすんだろう、とか、 父にいちごを作れるのだろうか、など いろんなことを考えてしまって、踏ん切りがつかなかったのです。
だけど、10年後、20年後、30年後の自分はどうしているだろうか、そう考えたら、 ああ、今行かなきゃと思ったのです。
それにね、いなきゃいないで、残った人たちでなんとかするさ。うん。
それと、このままここにいたら自分がダメになりそうで。 わりと丈夫で長持ちのわたしですが、マズイなこりゃ、と思うことがあったのです。
それは何かと言うと、ここ数年、父を言い争いをしたり叱られたりしたあと、 小林克也ばりの良い声のおじさんが、布団に横になると頭の中で ずーっとしゃべっているのです。
たまに複数の人がワイワイと話していることもあります。 内容は断片的にしかわからないのですが「仕事の話ぽい」とわかる時もあるし、 何がなんだかわからないことも。
えー、とにかくそれが「幻聴」と言われるものであることを知ったとき、 「ヤバイ。なんとかせにゃ」と思ったのです。
そしてそこでやっと自分が疲れ切っていることにも気付きました。 精も魂も尽きる…のだいぶ手前まで来ているな〜、とも。
『わたしは父が脱サラするまでの繋ぎをする』という約束だったとはいえ、 長い時間がたつと状況もかわり、父がすんなり農業をするには なかなか至らなかったのです。 しかたがないな、と思って従事してきたけど、もう限界。
昨日父と会話をしたのだけど、やっぱり彼が何を言いたいのか全然わからない。 酒が入っていることもあるだろうけど、すぐにカッとなる。 冷静に話ができない。
恐らく議員としていろいろプレッシャーがあるのかもしれない。 それと、わたしや母が自分の思うように動かないことが内心腹立たしい のかもしれない。
わかってあげたいけど、完膚なきまでに論破されると、なにも言えない。 こんなのは会話じゃない。 わたしがしたいのはこんな一方的なやりとりじゃない。
そして父は自分が何を言ったのか、次の日には覚えていない。 なんなのよアンタ。いったい。
ささいな一言がどっか逆鱗にふれた模様。わからないことを言ってくる。 それでもなんとか分かろうとして会話を試みたのだが結果、 「そんなんで世の中わたって行けると思ってるのか」と言われた。 3回言われた。 そんなの、わからないよー。 もちろんわたしにいい加減な部分がたくさんあるのは事実だけどさ。 それは、聞かれてもわからないよ。 わからないなりに、いろいろ経験しながらわたっている最中だとは思うよ。
そこで、 「お父さんの言ってることと、わたしの言ってることと、 全然噛み合ってないよ。わたし、お父さんの言ってることが全然 わからないよ」といったら、「きちがいかお前は」と言われた。 どうよこれ。 実の祖父と父の両方からきちがいと言われたわたし。
そこで父に、 「そうだね、気がおかしいかもしれないね。わたしここんとこずっと、 お父さんと話したあとで幻聴が聞こえるの。確かに気がおかしいのかもしれない。 だから病院にかかろうかと思ってる」と言った。
そしたら、「お父さんも今幻聴が聞こえとるわ」と言われた。 わたしの言葉が幻聴ですってよ!!!! 真剣なわたしのSOSが幻聴なんですって。
面白いこと言うじゃないの〜。 なんかもう、全てのやる気とか根気とか、一切が流れていく音が聞こえる。 ああ。もうこれ以上妙な気を使って暮らしたくないな…。
わたしの何がそんなに気に入らないのかがわからない。 かといって、父の気にいるようにやることはわたしにはできない。 それは多分わたしには「できない」のだ。
自分の苦しみをそのまま受けとめてもらえないことは悲しいねぇ。 しんどい。
わたしがどんなに疲れ果てていても、「もうできない」と言っても、 家族の誰も「やめてもいいよ」とは言わなかった。 だったら、自分で「やめます」って言うしかない。 よし、やめよう。 文字に書くとこんな簡単なことですが、いやぁ本当に勇気がいった。
思いがけず母が味方になってくれて、 自分の弱い所も全部話せるようになったことが背中を押してくれました。 これで話を聞いて貰えてなかったら、自分で死んでたかもというくらい 今年のいちごシーズンは辛かった。 母に、「やめていいよ。」と言われたときの嬉しかったこと。 わたしはほんとうに嬉しかったんだよ、お母さん。
自分のしたいことを自分で考え、自分の手足で実現させる。 それに、30歳目前になってやっと着手します。 困難がたくさんあるかもしれませんが、それも含めて楽しみです。
今後の予定ですが、 合併するまでY村にいる約束なので、あと1年はここで農業をするつもりです。 そして、来年の今ごろはもう日本にいません。
そう思うととても不思議です。 毎日移り行くY村の景色を、もう二度と見ない風景だと思って見る。 そんなことは今までなかったから。
1年間NZに行ったあと、ここに戻るかどうかは分かりません。 戻りたくないのかもしれない。自分でもはっきり分からないけど。
とはいえ行くまでまだ1年もあるんで、落ちこんだり浮上したりしながら このサイトも続くと思います。 よかったら、出発までどうぞおつきあいくださいませ! ☆管理人は元気です〜。
inu-chan
|