日々日記
いちらん…ふるい…あたらしい
2009年08月06日(木) |
共感的デタッチメント@ゼミ合宿 |
毎年恒例、夏のゼミ合宿に行ってきた。 今年は熱海と天城高原にある2つの新宗教教団施設を見学させていただいた。
訪ねて行く方の我々も実は新宗教教団の一員。
常識的に考えて、自分が信仰する宗教の一信者として話を伺っていたら、 相手の仰ることは全て「ポカーン」か「ハァ?」以外の何ものでもないだろう。
でも今回は宗教社会学を学ぶ学生としての、他宗教訪問である。
共感を持ちながら、なおかつ適切な距離を保っての観察をしなきゃなんない。 (共感的デタッチメントというやつだね)
信仰心あつい学生にとって今回の訪問はおそらくガクブルだったとおもうが、 当日までに宗教社会学でのものの見方を勉強しておいたから、当日は 非常に積極的に質問して、じっくり見学していた。
おお!みんな成長したー!!!
大学の看板を下げて他宗教を見学する機会なんてそうそうない。 貴重な経験だったなー。
ちなみに私はすっごく楽しくて常にテンション上がりまくりだった。
彼らの信仰の対象となる神は目に見えない。 でも見学先の施設や、応対してくれた人々の居振る舞いの中に神がいたように思う。
わたし自身は「神はいない」と思っている。 でも彼らが「神はいる」と思うことに何の異議も反論もない。
彼らがいるというのなら、いるのだ。 そしてわたしがいないというのなら、いないのだ。
それでいいじゃないのさ。
神って不思議だなー。宗教って不思議。 「宗教」って、人類にとって一体どういうシステムなんだろう。 なんのために、宗教はつくられるんだろうか。
アメリカも、目に見えない「神」で、よくも悪くもあんなにも人々が団結するわけだし。
修論のテーマをどうするか、文化人類学かじっておくかどうか、だいぶ揺れてたけど、 ここへ来て宗教社会学への熱が一気に再燃してきた。
幸いなことにこれから1ヶ月、夏休み。 あれこれ文献を読んで、じっくり考えよーっと。
inu-chan
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