何か、世界的に見て日本の小中学生の学力が低下していると、 何かのデータが出たらしくて、文科省等々あたふたして、 ゆとり教育の見直しとか、小学校低学年から授業時数を増やすとか、 小手先の軌道修正みたいなことを考えてるようだが、、、
いつでも小手先だけで、根本的なことは不問にするものだから、 何年か後にはまだ軌道修正することだろう。 何で何にもわかってない連中が教育を牛耳るのかそれが最大の難問。
しかし、この問題について書こうとすると、いつも躊躇する。 問題が錯綜しすぎていて、書き始めるとあちこち錯綜してしまうのだ。 これが原因! と言い得るものが希薄で、いろいろと絡み合ってるのだ。
こういう場合は、とりあえず箇条書きにしてみるのがいいかも。
【現象的にも明らかな原因】 ・小中高生にケータイを普及させてしまったこと。 ・それよりもっと前にTVゲームを普及させてしまったこと。 ・TV番組も、チャンネル変えさせない興味づけに腐心していること。 ・要するに、さまざまな遊び道具や気晴らし道具を与えてしまい、 自力で勉強する余地を狭めてしまったこと。 ・もちろん、読書の機会もうんと少なくなるわけだ。 ・考えたり、空想に耽ったりする時間も減ってませんか? ・友だちといろんな工夫をしたりして遊ぶことも減ってませんか? ・精神構造がますます短絡的になってきていませんか?
(もちろん、全体的にそうだというのではなくて、 そういう層が増えてきているのではないか、ということだ。 損なわれない子は損なわれない)
【長年に渡るもっとも根本的な原因】 ・義務教育では、落第も留年もないこと。 (高校でも、進級認定が甘すぎるし、、) ・「教育を受ける権利」が、日本ではなぜか知らないが、 「進級し、卒業できる権利」にすりかわってしまっている。 (基本がわからないまま進級させられてしまう) ・子どもの多様化ということが、行政にもちゃんとわかってるのに、 1クラスの人数は30〜40人と相変わらず多い。 ・また、多様な子どもたちに対応できるだけの教員数が足りない。 (特に小学校) 近年は、ADHA のような症状の子も増加しているし、 いわゆる障害児の学校に行くべき子も普通学級に同居しているし、 家庭での躾のまったくできてない子どもも増える一方である。 ・授業を何とか成立させるだけが仕事になっているケースも多いようだ。 教室を飛び出して行った子を追いかけて、 教室に教員がいなくなることが頻繁なケースもあるようだし。。
【その他】 ・昔よくやってた居残り学習をさせにくい世相だし。。 (物騒な事件のために一斉下校が増えた) ・「ゆとり教育」なんて観念が流されたころから(かな?) 基本的なことは宿題でも何でもして叩き込む精神が 緩んでしまったみたいだし。。。 いわゆる「管理教育」というのは批判されるべきものだったけど、 詰め込むべきことは詰め込まなきゃ先に進めない。 問題があるとしたら、わけもわからず詰め込まれるケースなので。。 ・教育委員会は世間にペコペコするばかりで、 教員の指導をしにくくするばかりだし。。。 ・中学〜高校にかけて、手取り足取りめんどう見すぎ。 呆れるほどの過保護、、この辺だけの傾向かな?
まだまだいろんなことが湧き出て来そうなのだが、、 とりあえずこれだけメモしておこう。 どれも、これひとつだけ取り出してどうこう、、と言えないので、 何を書いても、それだけじゃねぇぞー、と思ってしまうのだが、
1学級あたり20人程度というのだけは早く実現してほしいものだ。 ・・といっても、生徒急減期の30人学級要請運動でさえ、 微々たる成果しか生まなかったもんなー。。 10年以上署名活動が続いても、相変わらず基本は40人。。 教室を減らし、教員を減らして、教室内は相変わらず40人。。
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