TENSEI塵語

2009年02月18日(水) サラ・ブライトマンのウィーン・ライヴ

去年の1月にウィーンのシュテファン大寺院で開いたライヴのDVD。
すごい会場である。
前後に細長い感じで、太い柱が何本も立っているので、
遠かったり柱に遮られたりして、歌い手をまったく見ることなく
演奏だけ聴いている観客もいるのではないかと思う。
教会だけど、ロック・オーケストラもがんがん演奏しているし、
演奏の後には歓声や指笛も飛び交う。

教会の中は寒いらしくて、観客は上着もマフラーも着用、
オーケストラの奏者も厚いコートを着ている人もいる。
サラちゃん、そんな肩むき出しのドレスで大丈夫??? と
心配になってしまう。
いくら歌ってると熱くなるとはいえ。。。

曲目は、ほとんど新しいアルバム「神々のシンフォニー」と同じ。
「ハレム」や「ラ・ルーナ」に比べるとかなり物足りない感じの
アルバムだが(今度の名古屋公演もこれが中心なんだろうな、、)
こうして実際歌ってる姿を見ながら聴いていると、新たな感慨で、
CDを聴いて感じていた以上の感動に包まれてしまう。

ライヴのたびに歌っている「オペラ座の怪人」のレパートリーは、
今回は「オペラ座の怪人」と題されている2重唱。
つまり、序曲のメロディーが歌になった、
地下のファントムの住処に舟で向かう時の2重唱である。
それをパイプオルガンをふんだんに鳴らしながら演奏する。
これは嬉しい選曲である。
「オペラ座の怪人」のオリジナル・キャスト盤を聴いていたころ、
この歌の初めの低音で歌い始める歌声に痺れていたから。。

アンコールはそれと、「タイム・トゥ・セイ・グッパイ」の後、
何とシューベルトの「アヴェマリア」で締めくくり。。
教会ライヴの締めくくりとしては、いい締めくくりだと思うけど。
「タイム・トゥ・セイ・グッパイ」も素直な歌い方にもどっていて、
よかった。

最近の写真や映像は、何となく表情が険しい感じで、
歳のせいかダイエットし過ぎたか、なんて心配もしてたのだが、
こうしてライヴ映像を通して見ると、ちょっと痩せたみたいだけど
まぁ、今まで見てきた表情とそれほど変わらないので安心した。
ついでながら、伴奏者たちの中にも美人がアップで映ったりするので
それもこのライヴ映像を見る楽しみに加えられるかも、、(笑)

数年前までに比べると、かなり歌声の衰えを感じてしまう。
いつまでこのすばらしい歌声と表現を聴かせてくれるのだろうか。。


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