ゆうの日記

2002年05月08日(水) 信じるということ

■人がなかなか信用しない。
人をおいそれとは信用できない。
人のことを信用してもらえない。

大きくなるにつれ、話していたことと違っていたり、
こちらが想像していたことと違って、期待を裏切られたり、
人の期待に応えようとがんばっても、できなかったりという経験を、
少しずつ積み重ねる。
自分なりに努力したことであっても、目標との比較、周りとの比較や
自分の満足する心との比較で、達成感が得られない。

小さいこどもの頃は、大人を信じている。
周りのものを無差別に、無意識に、無頓着に信じている。
すべてを投げだして、すべてのこころをよりかけて信じている。
かけねなしに信じている。

人はいつしか比べるようになる。
周りと、他人と、自分のこころと。

いくらやってもできないことはある。
試験前の一夜漬けのような、すてきな人にふり向いてもらえるような、
一本の宝くじがあたるような。

■無理をしない。
仕事はいくらやってもきりがない。
先んじてやればそのうち疲れてしまう。
うまくやれば、より多くを望まれる。
より多くを行えば、・・・。
でも、人の期待に応えようと、自分のこころを満足させようと、
いつも先んじ、うまく、より多くをやろうとする。

他人を評価するとき、必ず比較してしまう。
周りの人間、目標、そして自分と。
多くや先進を望むと同時に、自分を越えることへの抵抗を持つ。
そんな心の葛藤のなかで、人を評価してしまう。

人のがんばり、努力、勤勉、勇気や智慧は、そんな曇ったレンズで、
なかなか見えてこない。


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ゆう [MAIL]

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