2004年07月08日(木) |
不定期連載:改題「イシドロよ、大志を抱け!2」 |
騎士制度についていまひとつ納得がいかないので、またセルピコに話を聞いてみようと思った。 セルピコは川で鍋を洗ってた。俺は喰うばっかだけど、まめな奴だなあ。
「なーセルピコ、ちょっと聞いていいか?」 「また女性の話ですか?イシドロさん。そういう事はちゃんと毛が生えてからお聞きなさいね」
振り向きもしないで言いやがった。しかもさらっと下ネタ言ってねえか?(汗)。ファルネーちゃん居ないと、さり気なく人格変わらねえか?こいつ‥。
「そうじゃねえよ。おまえさあ、どうやって騎士になったんだよ?やっぱ戦場で武勲たてたんか?」
鍋を洗うセルピコの手が一瞬止まる。 ピコリン、どうしたの?パックだ。
「‥‥僕の場合はなんて言うか、”ヴァンディミオン家”に仕える身分だったからなんです。一応、爵位持ってますけど領地ありませんし、ファルネーゼ様くらいの令嬢になると警護役にも爵位が必要なんですよ」
「??じゃあ、おまえファルネーちゃんと知り合いになったから騎士になれたんか?」
セルピコ、何かじーっと考えてる感じだ‥。
「‥‥‥ん〜まあ、そうとも言えますねえ‥‥‥」
「じゃあよ、俺もファルネーちゃんと仲良くなれば騎士になれるんか?」
「‥‥‥今は無理だと思いますよ」
「剣とかよ、どこでおぼえたんだ?」
「‥‥師が教えてくださって、後は聖鉄鎖騎士団に入ってからいろいろ‥。それに僕、紋章官だったから基本的に戦いには加わらないんです」
「紋章官てなんだよ?」
「‥‥『ROCK YOU!』でも見ればわかりますよ‥‥」
セルピコは面倒になったらしくて、もう俺に話ししてくれなくなった‥。パックが生ぬるい表情で肩叩きやがった。 て『ROCK YOU!』ってなんだよ!?
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