数ヶ月、そんな日々の繰り返しだった。
まさに、快楽の日々。
お恥かしい話ながら、だただた、その快楽を楽しみに生活していた と言っても過言ではないだろう。
いつ誘われてもいいように、会社のロッカーには、 いつも着替えを常備するようになっていた。
その快楽を中心に私たちの関係は、続いた。 まだ若かったこともあって、先のことなど、全く気にならなかった。
会社の同僚は、私たちの関係に薄々気付き始めていた。 ただ、確信はなかったのだと思う。
私は、仕事では、認められていた。 そんな生活の中でも、仕事だけは、全力をそそいだ。
私を蹴落としたい心無い人がいた。
私のスキャンダルを利用して、なんとか蹴落としてやりたい。
そんな風に思っていたのかもしれない。 そのためには、確信がほしかったのだろう。
ある日、その心無い人は、私を試すように言った。 「みかちゃんって、中村さんのことずっと好きだったらしいよ〜」 そう言って、私の顔を覗き込んだ。
みかちゃんと言うのは、彼の所属するブランドで、 彼と組んで仕事をしている女の子だった。
私は心を見透かされないよう、社内の噂話に驚くただの同僚を演じた。 「え〜!そうなの!!中村さん結婚してるのに〜〜!!」
そうそう簡単に尻尾をつかまれてたまるものか。
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