2012年03月18日(日) |
その放射線量は本当に危険なのか |
この一年で暗い気分になったニュースのうち、半分以上が「放射線を恐れて何かを拒否する」記事である。筆者は恐れすぎてヒステリーになりかけていることを疑い、本当に危険なのかを調べてみた。
例えば先日受けた健康診断でのX線による被曝は1mSv/h(ミリシーベルト毎時)以下だった。では各地での放射線量はどうか? 14日朝刊の日経新聞によると、一番高い福島市で1.115μSv/h(マイクロシーベルト毎時)が計測された。つまり1000時間留まって初めてX線撮影をしたのと同じ放射線量なのである。 放射線量は100mSv/hでガン発生率が上昇するとされる。ここで大事なのは「合計で」ではなく「毎時で」100mSvである。一時間で100mSvもの放射線に曝されなければ健康被害はないのだ。
ただ、放射線による影響は瞬時に消えるものではあるまい。影響が蓄積されたときの被害はどれだけ調べても出なかった。「ベクレル」の数値で示される食物の放射線量もハッキリしない。 政府は「ただちに影響はない」というのを耳にタコができるほど言っていた。だが、放射性物質がどれだけ影響すれば健康被害が出るのか、実は誰も知らないのではないだろうか。
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