「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年01月06日(土) リアルおままごと。

母、風邪のため、朝から立ち上がれない。
立つと、くらくら、ふらふら、おぅえ〜。

洗濯を半分干して、横になり、残りを干して横になり、
おコメをといで横になり、5分立って、30分横になる感じだ。

子供たちが起きてきた。
朝ごはんしてやらなきゃな。

ところが、ミー。
「ミーがするわ!」
へ?
「ミーがするから、そこで寝とって。」
何をする気だぁ〜?
ミーはてきぱきと、兄と妹にオーダーを取った。
「モックンは何?お砂糖パン?マルもおんなじのにし!」

トースターに食パンを並べていれて、タイマーを前に母が印をつけてくれたとこまでまわす。
イスに登って、冷蔵庫を開け、牛乳と野菜ジュースを出す。

台所に行って、じゃまにならないように洗い物を片付けて、オレンジを切って皿に並べといてやった。
「ありがとー!これにパン、のせるわ!」
いえいえ、どういたしまして。はらはら。
冷蔵庫の中に、昨日ミーと一緒に作ったポテトサラダがあるんだけど・・・・。
「うーん、それは、また今度!」
さよか。

母は昨日と同じファンヒータの前に転がる。
子供たち3人で、機嫌よく食事。
ミーの声が飛ぶ。
「モックン、おかわりはっ!」
「マル、牛乳、ついだろか?」
・・・・わたし、あんなにせわしないんやろか・・。

ミーは、台所で、お弁当を作り始めた。
ゴソゴソ。バタン。ジャー。ガシャン。
・・・な、なにをしてるの〜。
ああっ、まな板を出す音が!
恐る恐る台所を覗く。手に、食事用のナイフを持っている。
あれなら手は切らないだろう、いいか、やらせとけ。

台所には、流しと、調理台と冷蔵庫の前に3つイスが並んでいる。
3つのイスをぴょんぴょん渡り歩いて鼻歌を歌っていらっしゃる。

「でーきたっ!」
第一弾、スペシャル弁当の完成である。
食パンを三角に切ったものと、ヘタを取ったイチゴ。クラッカーとチーズ。
おお〜。なかなか〜。(感心してる場合か?)

ちゃんとおべんとハンカチで包んで、リュックに入れて、マルに渡した。
「はい、ネーネの作ったおべんとーよっ!」

そこでミーはひらめいた。
あのお弁当に、もう少し違うものを入れたいわ!
そうだ、昨日おかーちゃんと一緒に作った、ポテトサラダはどうかしら!
(もちろん母に相談はない。)
ジャガイモを洗って、ラップに巻いて、レンジでチン!
あ。どこを押せばいいんだろ。
「おかーちゃーん、チンしたいー。」
「や。やめといたら〜あ(力ない拒否)」
「いーやっ!どこおすのっ?」

しかたないので、這うように台所に行き、レンジをセットする。

ピッピッピ!
「うふふふふふふ!」
大喜びのご様子だ。
ガシャン、バタン!
はらはら〜。

「でーきたっ!」
ミーは、得意げな顔で、お皿にポテトサラダを盛り付けて持ってきた。
「どう?」
「うん、じょうずー。おいしそうねぇ〜。」
「ふふふふ、たべていいよ。」
う。あ、いや、今何か食べたら、すぐ吐きそうなんですけど。
目の前にはキラキラしたミーの顔。
ええい、ままよ!
ほんの少しつまんで、口に入れる。
「おいしい〜。ちゃんと塩コショウもバターも、マヨネーズも入れたんやー。」
「ふひひひひひひ〜!!」

これで満足なさったのか、2階で、マルとビデオを見ることになさった。

もちろん、動物が来て荒らしていったかのような台所は、そのままだった。



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