「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2008年01月14日(月) 火渡り

ヒゲくんの実家の目と鼻の先にあるお寺さんで初祭り。
古い由緒のお寺さんで、寺で、お稲荷さんで、密教系という
まことにアグレッシブなお寺さんである。

境内には山伏姿の行者さんが数十人いてえらい気合の入れよう。
いまから大護摩供ということで
ほら貝はふくわ、
四方に矢は射るわ、
大声で問答が始まるわ、
ぐるぐる回って印を切るわ、
杉の枝に火をつけてボーボー燃やすわ、
行者さんにしかできない仕事があるなぁ〜と感心。

モックンは印の切り方を研究し、
わたしはハルを抱っこして煙から逃げた。
生木に火つけるから、もー、すごい煙ー。

あらかた葉っぱが燃えたなぁ、というところで、
行者さん方が、火渡りの準備。
燃えてる木の上を「ぃえぃっ!」と気合を入れながら進みます。

おお。
テレビでしか見たことない。
これ誰でもやっていいのか。
これはやらねば。

そそくさと靴を脱ぎ、靴下を脱いでいると
黙ってミーも靴を脱いだ。
マルが慌てて「でもさーでもさー熱くないかなぁ〜。熱かったらさー。」
裸足の母と姉は、だからどうしたという顔でグズグズ言うマルを見つめる。
取り残されるぅと感じたか、マルも裸足になった。

さ、みんな用意はできたかね?と振り返ると
ヒゲくんが靴を脱いでいない。
「えー、渡んのぉ〜。」などとマル以上にぐずっている。

待て。ヒゲくんは小さいときからここのお祭り来てるんでしょ?
アナタが率先して家族を連れて渡らないと。どうなのそのへん。

「寒いし。足汚なるし。熱そうやし。イヤや。」

父の腰抜け発言にモックンも従ったので女4人で火の上を渡るか。
もちろんハルも抱っこではだし。

ニコニコと行列に並んでいたら
係りのおじさんが
ミーにもマルにもわたしにも、それに抱っこのハルにも御幣をくださった。
4人で御幣を手に持って、
行者さんの手引きで真っ黒に焦げた丸太の上を歩く。
まだちろちろと炎も見えていかにも熱そうなんだけれど
ほ〜んのりあったかい程度で意外ー。

ミーが「先に行くわ。」と渡り、続いて母とハル、最後に
「おかあちゃんまってぇ〜。」とマル。

さすがに歩き始めたばかりのハルは抱っこのまま渡ったけれど、
異様な姿の行者さんにも物怖じせず、
御幣も一人前に握り、
堂々とした神事デビュー。
こういうとき、ミーとハルは度胸据わってるなぁ。

母娘無病息災。


あとで聞いたら
「ボクいっぺんも渡ったことない。」と自慢げにヒゲくん。
自慢じゃないからね。それ。


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