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私が生観戦した心に残る凄い試合第6弾です。1995年11月5日に東京体育館で行われた第6回全世界空手道選手権大会の準々決勝、数見肇vsグラウベ・フェイトーザです。これは生観戦したと言ってもお客さんとしてより一緒に稽古をしたり食事に行ったりさせて頂いている、数見先輩の応援に行っていたという感じでした。この試合は私が東京体育館で聞いた歓声では1番大きな歓声でした。大げさではなく東京体育館がワーッと言う歓声で包まれた感じでした。あんな事はこの30年で起きた事は1度もありません。それこそK-1やPRIDEで聴いた歓声よりも大きかったです。試合は試合の中盤にグラウベ・フェイトーザ選手に数見先輩がボディを効かされ、グラウベ・フェイトーザ選手のパンチと膝蹴りの猛攻撃をくらい、劣勢ながら下段回し蹴りを合わせ続け、なんとか凌いでいる状態で本戦が終わりました。結果は引き分けで延長戦に入りました。同じような感じなら、さすがに延長戦はグラウベ・フェイトーザ選手に旗が上がるだろうと、わたしは必死に声を出して数見先輩を応援していました。延長戦でも数見先輩は下段回し蹴りを蹴り続けました。だんだんとグラウベ・フェイトーザ選手が下段回し蹴りでグラついて来た所に数見先輩の下段回し蹴りが足払いになりグラウベ・フェイトーザ選手が転倒しました。技有りでも良いタイミングでしたが、主審は認めずで流しました。その後も数見先輩か下段回し蹴りを蹴り、遂に技有りを取りました。そのあとグラウベ・フェイトーザ選手は数見先輩の下段回し蹴りに戦意を喪失したように後ろを向いてしまい技有りになり、数見先輩の1本勝ちとなりました。私は数見先輩が勝った瞬間、立ち上がって泣きながら叫んでいました。私はあの時の数見先輩が極真空手最強の選手だと思っています。真を極めた強さだったと思っています。私達の世代の空手家で最強は数見肇先輩だと思っています。
kanno
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