日曜日に、空が何処かわからなかった。 雲の隙間から青い空が見えて、地上が何処なのかもわからなかった。 酸素で息をしてるみたいに、宇宙の何かで呼吸してる生き物が居てもおかしくない。
雲は針みたいに泡立っていて。 銀色の波は、重たい何艘もの船を持ち上げていた。 雲の波間から見える青い空が、恐ろしいほど遠くて。 自分の背いの小ささを感じた。 砂浜は何処。 ひとは海から生まれても、立つ場所がなきゃ完全じゃない。 酸素じゃもう、息が出来ない気がした。 苦しかった。 眠れなかった。 月がない。 艶消した真っ黒の闇が、白い息を残さずに食べた。
此処は何処だろう。 足の裏は、ただ痛かった。
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