青空に溶けてしまいそうな一本道。 あたしはオレンジ色のサンダルで、紛れてしまわないように歩いた。 夜になり、湿気帯びた生温い風は、増々の強さで沸きあげて。 脱走を斡旋するかのように、背中から強く吹いた。 走って、見付からないように。 あたしはうたう。 音楽の活動が、一応決まった。 今後の活動状況と音楽性、あたしのペースに因っては潰れて仕舞うかも知れないけれど。 うたう場所は出来た。 目に見えて、続かない。 はぁ、駄目だあたしはきっと。 だけどみんないいひとで、よかった。 空は濁り、流れてたよ、今夜。
あたしらしく居るための大切な事に、今日気が付いた。 でも学校を当て嵌めて考えたら、少し違ってた。 普通な事は学校に行く事だけれど、あたしの普通は音楽がやりたいこと、で。 学校に行く時間を割いて、音楽づくりをしているあたしは間違っているか、とか。 脳内迷子。 思いきりうたいたい、喉の粘膜が裂けて血が出てもいい、耳が潰れるくらい。 なにか叫びたい。 なにか、を強い力で、つぶしたい。
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