⊂忘れびと⊃
2003年05月08日(木)

青空に溶けてしまいそうな一本道。
あたしはオレンジ色のサンダルで、紛れてしまわないように歩いた。
夜になり、湿気帯びた生温い風は、増々の強さで沸きあげて。
脱走を斡旋するかのように、背中から強く吹いた。
走って、見付からないように。
あたしはうたう。
音楽の活動が、一応決まった。
今後の活動状況と音楽性、あたしのペースに因っては潰れて仕舞うかも知れないけれど。
うたう場所は出来た。
目に見えて、続かない。
はぁ、駄目だあたしはきっと。
だけどみんないいひとで、よかった。
空は濁り、流れてたよ、今夜。

あたしらしく居るための大切な事に、今日気が付いた。
でも学校を当て嵌めて考えたら、少し違ってた。
普通な事は学校に行く事だけれど、あたしの普通は音楽がやりたいこと、で。
学校に行く時間を割いて、音楽づくりをしているあたしは間違っているか、とか。
脳内迷子。
思いきりうたいたい、喉の粘膜が裂けて血が出てもいい、耳が潰れるくらい。
なにか叫びたい。
なにか、を強い力で、つぶしたい。



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由弥 [御手紙]