カウントシープ
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気持ちが重くなると、何もしたくなくなってしまう。体も重たくなって、何もしないままベッドに入って、何をするでもなくぼーっとしている。
しかし現実はそうはいかず、仕事にも行かねばならず散歩もしなければならず、ヴァイオリンもレッスンしなければならない。職場では普通の顔をして、何事も無かったかのように振舞わねばならないし、気持ちは押し殺してしまわなければいけない。 逆に、することが沢山あるから、また明日に繋がっていくともいえるから、こうして仕事やら散歩があることを歓迎したほうがいいのかもしれない。
以前、癌になったばかりの頃は、季節ひとつ分くらいは、今思うと落ち込んで何もできなかったけれど、今回はもうここまでにして、明日からはちゃんとしよう、と思って、夜になってから弱音機を取り付けて、ヴァイオリンを弾いた。
弱音機をつけた音はいまいち美しくないけれど、今日レッスンをすれば、明日も明後日も、気持ちに負けないでやるべきことをやりつづけられると思ったから。
ロビン
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