:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
午前0時に停止した記憶を再開させる 真っ白な景色に涙も出ないから 乾いた両の眼が潤うこともない 土曜日はまっさらな状態を保ち続けている 朝がくるまで考えたって意味なんかないのに 意味ばかり求めて馬鹿を見る 血管の浮いた左手が痛いや 望みなんかないなんて嘘に決まっている 外気は零下三度 つまり悴んだ左手を暖めるために探し出した手袋は 左手分しか見当たらない さ迷ってたどり着いた下らない答えを繰り返しては 留めている わたしは ただの中間地点 通過すればいずれかの答えがあったら それはきっと幸せ だけど今は何もないから 雪の降り積もる窓の外にそっと願う 再会と再開と最下位を 願うより他にすることはなくて
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