:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
例えば小さな断片が薄れることなく時に開く そんな時わたしはいつも身構えていなくて どこかしらその懐かしい空気に凍りついてしまう それは決して悪ではないし善だとも思わない いつも空回りしているようなそうでもないような 時間ばかりが過ぎ去ってしまう 例えば君の声がたまに聞こえるのは どこかで望んでいるからだと言えなくもない 君の姿がそこにないのは現実の帰着だと思う 頭でわかっていても気持ちはざわめいてしまう くだらなさに吐き気がするけれど 例えば何が普通で何が異常かを議論することに 意味なんてものは一つもないのはきっと誰もが知っているはずで なのにその歯痒さは延々と切々と続いてしまう 誰かに認められたいという欲求はやむことを知らない 曖昧な態度で不安は煽られる一方 奇怪な態度も 優しすぎる眼差しも 失ってしまっても そこに止まっていても あまり変わらない ただ すがる場所があるか 同意を求めたときに 頷いてくれるものがあるかないか それだけの差異 それだけの差異にわたしは涙を飲み込んで 明日も明後日も生き永らえる 明日になれば明日が来る それだけの事実が続く毎日に 例えばの未来を捜している
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