:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
わたしは確かに震えている それはただ寒いだけなのか 何かを畏れているからなのか わからないけれど 震えが止まらない 哀しくて仕方がない 息をするのが億劫なわけではないのに このまま沈んでしまっても構わないような気さえしている 君の顔が ひどく哀しそうな横顔が見えて苦しいや わたしのことで苦しんでいるのなら消えてあげる 君が笑えるように消えてあげる 最悪はいつも背中をなぞる 頼んだ訳じゃないのに 頼まれた訳じゃないのに 愛しているなんて言わなくていいのに 今のまま年老いてしまうことに怖じ気付いて 皆口笛を吹いては知った風な口を利く わたしのなかに滞る恐怖が揺らぐよ こんな筈ではなかったのに こんな筈ではなかったのに 頭では解っているけれど 身体は正直に求めてやまない こんな想いは消滅してください こんな景色に埋もれる私を思い起こさせないで お願いだから 静止してください
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