日々是迷々之記
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2005年03月26日(土) |
ダメ主婦寝たきりの一日 |
朝起きたら寒かった。風もつよく、街路樹がごうごう揺れている。ネットの天気予報で「晴天 16度」の予想を見ていたので、激しく落胆する。が、洗濯をして適当に片づけをする。本当ならば春の日差しの中「山辺の道」(奈良県桜井市〜天理市あたりの歴史的散策道)にでも行ってこようと思っていたのに。気分がだるいと体もだるくなるから不思議だ。
洗濯物を干して、空気を入れ換えしていたら、風邪っぽい。喉が痛くて微熱がある。風邪薬を飲もうかと思ったが何も食べていない。アウトドア料理の本に載っていた「海苔もちチーズめんたい」を作ってみた。その名の通り、フライパンでもちを焼き、柔らかくなったところでめんたいこを適量塗り、その上にスライスチーズを多めに載せ、それを大きな海苔でくるんで食べるというシロモノだ。予想以上にうまい。それと自分で焙じたほうじ茶でひといき。焙じたといっても、緑の番茶を買ってきて、耐熱皿に広げ、トースターで軽く焼くだけである。でも、買ったほうじ茶より香りがフレッシュでうまい。
抗うつ剤とパブロンを飲んで布団に入る。先日実家の物置から出してきた昔のマンガを読みながらうつらうつら。松苗あけみの絵はいつ見ても楽しい気持ちになれる。細くてふわっとした線で、これも描きたい、あれも描きたいって感じでいろんなものが楽しげに書き込まれている。好きで描いていますというのがよくわかる。
次に読んだのはくらもちふさこの「東京のカサノバ」もうむちゃくちゃどきどきする。主役である17歳のターコに異常なまでに感情移入。血のつながらない20歳カメラマンの兄であるちぃちゃんとの恋愛物なのだが、恋愛と言っても何もない。まぁキスするくらいだもんで。小さなやりとりが愛しさの証のように感じられる。ちぃちゃんのバイクが初期型のVTなのが時代を感じる。でも、くらもちふさこの描く男性はほんまかっこいいなぁ。
というようなことを考えていたら寝てしまった。起きたら夜の8時。多分2時頃寝たので、普通の日の睡眠サイクルを12時間ずらしたかんじだ。
空腹なので作り置きの豚軟骨のとろぷる煮と煮卵、冷や奴をしょうがを効かせて食べる。ふーっ。再び薬を飲んでから、友人達のウェブ日記を読む。
私の世代だと半分くらいは結婚していて、その半分くらいは子供がいる。子供のいる人のバイタリティーはすごい。節分の豆まき、卒園式で号泣、毎日が全身で感じるドラマのようだ。それにひきかえ、わたしの人生はどろーんとしている。まさに流れない煮こごりのような感じか。
私に子供がいたらどうなんだろ…と考えると実に現実味がない。自転車の二人乗りが出来ないので、この下町で暮らすのは大変そうだ。カブに乗せればいいのかもしれないが、ちゃんとつかまってくれるのか心配だ。一番困りそうなのは思想的なものかもしれない。なんであかんの?と聞かれたら、私は答えられないことが多そうだ。例えば、遅刻とか。
そんなことを考えてたらまた眠くなってきた。風邪薬は眠くなるようにできているのだろう。さて、今度は通信販売のカタログでも見ながら寝るとしよう。
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