日々是迷々之記
目次|前|次
久しぶりにビアガーデンに足を運んだ。この店はビルに入っている中華レストランが運営しており、つまみは全部中華料理。ビールだけでなく、焼酎など他のアルコールも揃っているので、結構いいかんじだったのだ。
が、しかし、今回も昨日の日記に書いたのと同じような状況になってしまった。子供連れが斜め後ろのテーブルに陣取ったのである。
大体ビアガーデンの料金設定は、男性3300円、女性2800円というように、年齢別の設定ではない。だから子供連れは来ないだろうと考えたのだ。ビールを飲むわけでもない幼児のために3300円も出すとはとても思えない。が、子供連れが来ると言うことは、幼児料金というものが設定されているのだろうか?私だったら、「20歳未満入場お断り」にするけどな。
今回の子供も最初はおとなしくしていた。が、大人達が赤い顔になりだすと、席から離れて暴走し始める。ここはビルの屋上なので、周囲に柵があるわけだが、その柵をつかんで、「ヤッホー」の連発だ。しかもうちの相方の真後ろでやっている。
子供をつかんで投げ飛ばしそうな雰囲気だが、父親に「少し静かにお願いします。」と伝えただけで済んだ。まぁ40過ぎて幼児相手に切れるわけにもいかないのだろう。
するとその母親がしゃしゃり出てきた。どっから出してんねんというような声で、「もうー、ちゃんと座ってないと怒られるよ!ほら、ちゃんと食べて!」と吠えだした。私と同年配のその母親は正直全体が痛かった。
「キューティー」「スプリング」などの雑誌から抜け出た格好なんである。でも全体的に寸胴なので、「木の幹」みたいな体型になっているのである。そこから張り出した枝(腕)は放送禁止なまでに太くたるんでいる。キャミの2枚重ねにスカートも重ねていて、下に縞のスパッツ。そしてピンクのウエッジソールのサンダル。ぐわっほ。嫌な物見てしまった。
こういう親は往々にして子供をアクセサリーとして扱う。今回もその例に漏れず、男の子は茶髪、かりあげくんみたいな頭で三つ編みのエクステンションを各所に付けられている。洋服はラッパーなんかのB系。幼児のジーンズ腰履きって初めて見た。ついでに名前は「リュウセイ」である。母親が何度も叫んでいたので覚えてしまった。「流星」とか書くんだろうなー。なんだかな。
が、ここはビアガーデン。コンパの若者や、煮しめたおっさんたちが大半を占める。あちらこちらでそれぞれ盛り上がり、席も埋まってゆくにつれ、子供達は居場所をなくし、テーブルの下にもぐりこんで父親から枝豆をもらっていた。餌付けやないねんから…。
親は本当に子供がこんな所に来て楽しいと思っているのだろうか?家族同士寄り合いたいのなら、ファミレスとか、お互いの家とかあるだろうに。
帰りにタリーズコーヒーで一服した。さすがに子供はいない。まぁ、高いしな。子供が飲むようなものもあんまりないし。
こんなことを書くと子供のいる人に眉をひそめられるのかもしれないが、大人には大人の世界があって、そこには子供の入る隙間はないと思う。例えば飲み屋は大人の集う場所だと思う。飲み屋に「20歳未満入店お断り」と貼り紙される親たちはそれを認識するべきだと感じる。
夏休みは飲みに行かないほうがいいのだろうか。
|