「俺のせいじゃねぇだろ」 ティオはふいとそっぽを向いた。「アニスがいるとそいつらが警戒するから、どっか行ってる」「ちょっと待ておい!」 後には猫と盥と青年が一人残された。「あれ? ティオは?」 少女の声に振り向くと、彼女は追加の猫を二匹抱えていた。 青年はがっくりと肩を落とす。「グレン?」「猫に威嚇される猛禽類を連れてどっか行ったよ」