確かにティオは被害者と言えなくもない。運が悪かったと言ってもいい。「これで最後だってよ」「むしろ悪いのはあの大馬鹿者だし」 ルウファは、更に追加の猫を抱えてやってきた青年に冷たい視線を投げかけた。「よせよルウファ。そんなに見詰めたら照れるじゃないか」「『見詰める』と『睨む』の区別くらいつけなさいって何回言わせる気?」