「硝子の月」
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2001年12月26日(水) <成り行き> 朔也

「……? 東が……どうかしたのか?」
 少年の様子にどことない違和感を感じ、グレンは尋ねる。少年はただ一言、別にとだけ答えてわずかに肩をすくめた。
 よく分からないが、特に異論があるわけではなさそうだ。新たな道連れである少女と青年も同じく。
「―――。まぁ、いいか……そんじゃ、ファス・カイザに向けて……」
 出発、という言葉を口に乗せる直前。

「うわああああああっ!?」

 唐突にシオンが大声を上げ、一同はぎょっと動きを止めた。


紗月 護 |MAILHomePage

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