キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2011年12月02日(金) |
100%、私に非がある。 |
踏み込んではいけない世界に来てしまった。
フリン。
馬鹿みたいだ。私って最低だ。
この世界に来て分かったこと。 傷つくのは『今』じゃないってこと。 傷つくのは、いつか訪れる『貴方との別れ』のときだってこと。
色んなことを考えて、頭が混乱してる。
貴方に会うと、心は幸せだって言ってる。 でも頭がやめろって言ってる。 いつもそこで、心と頭が猛烈な喧嘩を繰り広げる。
貴方は言う。
『良いはるかちゃんと悪いはるかちゃんが居る。 悪いはるかちゃんはなんて言ってるの?』
---抱かれたいって言ってます。でも、それはダメです。
私の大好きな貴方が、私の大好きなその笑顔で、私の方を見る。 苦しい。とてつもなく苦しい。 とてつもなく幸せで、それでいて苦しい。
状況が違えば、きっとまた違っていただろう。
私が若くなかったら。 もし貴方が奥さんと上手くいっていなかったら。 貴方が私に本気になったら。 私が貴方を「遊び」だと割り切れたら。
いろんなIFを考える。 でもそれは現実ではない。
現実はここだ。
貴方を好きな私。 私を好きな貴方。 好きな人と結婚して、その人との子どもが居る貴方。 家庭は壊さない貴方。 貴方の家庭を壊したくない私。 いつか、離れると分かっている私。 いつか、離れると分かっている貴方。
私は何度も、「私のことは遊びなんですよね?」と笑って確認する。 「それはね、勘違いしてるよ。笑 オレは選ぶ方じゃなくて、選ばれる方だから。」と貴方は笑って答える。
「はるかちゃんには幸せになってもらいたい。 でも、1年間ぐらい寄り道してもいいじゃない。」
---罪悪感とか無いんですか?
「一切ない。」
言いきれるところが恐ろしいよね。
あなたの目はいつでも明るいものだけを見ていて いつだって力強い。 アクセル踏みっぱなしで、ブレーキなんかない。 思ったままを生きる。 自分の欲望そのままに。素直に。真っ直ぐに。 そして何も隠さない。 貴方はそんな人だ。
仕事が終わって、駅で待ち合わせをして、少し飲んで、帰宅する。 そんな日が続いた。別れ際には握手をした。
プラトニックなはずなのに、心はぐちゃぐちゃだった。 貴方のことをこんなにも好きになってしまった自分を 私はとてつもなく責めている。
繋いだ手を離すのが哀しかった。
私は哀しげな顔をしていたのに気付いたのか、 駅の改札口で貴方は『愛してるよ』と私の目を見て言った。
嬉しくて。でもやっぱり哀しくて。 いつだって私の感情は相対してるものを持ってる。 でもあなたは、いつだってひとつしか持ってない。 「たのしいか」「たのしくないか」 私とは違う。だからこそ惹かれてしまった。
「はるかちゃんのさ、そういう擦れてないところが好きなんだよ。」
こんな現実が来るなんて、思ってもみなかった。
苦しいけれど、誰も救ってくれないこの世界。 そして抜け出しても、生きていけない世界。
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