キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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どんなに『これは恋なんかじゃない』 と思っても、携帯電話が光るのを待ってしまう。 期待なんかしちゃダメ、と言い聞かせても どこかで会ってくれるのを期待してしまう。
傷付くことはしない。 ただただ、哀しいだけだ。
『会いたい』も『淋しい』も 普通の恋なら純粋に言えるのにね。 たとえ不倫だとしても、貴方が私のことを愛していたら 少しでもワガママ言えたのにね。
こんなにも、一分一秒でも長く一緒に居たいって思うのに。 私はこの恋で幸せになねることなんてないんだよ。
哀しい顔をしていれば、 いつか神様が可哀想な私を見ていて 幸せにしてくれるんじゃないかって思うんだけど そんなこと、あるはずないんだよ。
汚れてしまったよ。 泣くことも許されないよ。
もし私の友達が私と同じことをしていたとしてら 全力で止めるよ。 なにバカなことしてるの、って。 もうメールも会うのもやめなさい、って。 時間がもったいないよ、って。
でも私は。 貴方と会っている時間以上に大切なものが いま何も見つからないんだよ。
この現実を越えられないよ。
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