水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2001年12月18日(火) |
乃南アサ著『はなの便り』 |
乃南アサ著『家族趣味』の次に選んだ本は、『悪魔の羽根』です。 これも乃南さんの短編集です。裏表紙には「狂気に駆り立てるさまを綴る心理 サスペンス」・・七話収録です。順調に一日一話読むと、最後の物語はイブの 日に読むことに。まぁ、こんなイブもいいかもしれません。(どんなイブ?笑)
『悪魔の羽根』(幻冬舎文庫)から第一話は『はなの便り』。
恋人、優香子とのデートを楽しみにしていた岳彦に、今日は会えないという電話が かかってきました。突然のキャンセルに苛立つ岳彦。 その三日後、彼のもとに、事情があってしばらく会えないという優香子からの 絵葉書が届きます。けんかをしたわけでもないのに、理由がわからず、不安より 怒りの方が大きくなっていく岳彦。
うーん、かわいそうですね〜岳彦。 彼女から電話はこなくなるし、かけても留守番電話じゃ・・彼女、一体、どう しちゃったんでしょう・・?
ある時、彼女にかけた電話に「もしもし」とハスキーな声が返ってきます。 それは従姉妹で、ときどき部屋の空気を入れ替えに来てるのだとか。 そして、会社に電話してみると優香子は毎日きちんと出社していたのです。
彼女が彼を避けるのは・・ とうとう彼は彼女のアパートの前で待ち伏せします。 そこで彼が見たものは・・
彼女に何があったのか・・あったんです! ここでは、教えられないけど、ネ ← なんだか すごい意地悪な感じ、やん。
この物語、わたしはラストを予想できました。ビンゴ!は快感ですね〜 このラストは、春ならではですね〜 ← 大ヒント!
乃南アサ著『悪魔の羽根』(幻冬舎文庫)に収録の『はなの便り』は38ページ。 恋する男のひとを応援したくなった14分。
巧みにはられた伏線!乃南さんのファンになりそうです。
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