たべましたか

2004年04月17日(土) 遅れての2本;指輪物語3とチャオ・ソレッラ

 きょうはお仕事がおやすみでしたーv
 たまに土曜の休みがあるです。

 で、指輪3、やっと見に行きました。
 いつまでもやってそうなものは後回しにする癖があって(^^ゞ

 しかし、あらゆる意味で素晴らしかったです。物語も、単純なハッピーエンドで終わらないけど、ちゃんとカタルシスがあったし。
 これまでに見た人がほとんど語り尽くしてるだろうから多くは語らないけど。
 名作ですね。見て良かった。
 スケールがでかい映画。
 城のデザインが特徴あるのもかっこいい。



 マリみて新刊。「チャオ・ソレッラ」

 凄いです、これ。

 こんなにつまらない本を読んだのは初めて。ヽ(*^。^*)ノ

 内容は、一言で言えばサザエさんのED。(観光地を回るやつ)
 イタリアに行って、「あそこに行きました。ここに行きました」という説明と、それに対する超平凡なコメントをつけてあるだけ。エピソードらしいエピソードがほとんど無し。

 私はコミケに行ったら、たいてい旅行記系サークルを回る人間なのですが、こんなに独創性のない旅行感想を見るのは初めてです。

 海外旅行に行った事のない子供なら、面白いんだろうか?と考えてみましたが、私が小さい頃に読んだハワイ旅行の小説は、もっとドラマがあったし。『天国に一番近い島』(小説)なんて、凄かったし。(名作と比べてもって感じではありますが)

 第一、観光ガイド読んだ方が100倍面白いし。ていうか、『ピサの斜塔を見れば、想像以上に傾いている事に驚くだろう』とかそんな感じの事、ガイドブックには大抵書いてあるんですよね・・・(^_^;)

 そもそも、作者はあまり『描写力』というものに優れた方ではないので、イタリアがどんなところか伝わってこないんですよね。
 『天井がすごーく高い。絢爛豪華。きれい。煌びやか。荘厳。華やか。』<これ、小説として『描写した』って言えると思いますか・・・?辞書引いただけ?
 これが『ライトノベル』なのかもしれませんが・・・

 それに祐巳や由乃って、キャラクター的には割と平凡だから、その二人がどこかに行ってしゃべってるだけでは小説にならないんですよね。

 だって、マリみての面白さというのは、簡潔に言うと百合、正確に言えば『姉妹(スール)』というきわめて特殊な人間関係の中のドラマなわけですし。
 その姉妹を切り離すなら、切り離したなりの何かを持ってこなければ、面白くはならないのは当然。


 と、さんざん悪口を言ってしまいましたが、今回のひどさは仕方がない事ではありますね。
 だって、作者の『イタリア取材旅行』って、明らかに税金対策でしょ?

 突然儲かってしまった。よって、税金対策のためにイタリア取材旅行で経費をでっち上げる事になった。
 『取材』したからには年度中には何かしら結果を出さなくてはならない。
 結果、アイデアもないのに一本書き上げる事になった。

 つきあわされた皆さん、(俺もだ)お疲れ様でした!ヾ(;´▽`A``

 ところで、あまりにしょうもない話なのでこっそり修学旅行についてきている可南子ちゃんでも妄想して楽しもうかと思ったら、おまけ編でちゃんと日本にいるのが確認されちまったぜ!

 一番面白かったのがあとがき。

 物語の時期をエピソードから計算した読者がいるからといって(そりゃいるよね)、特定できないようにいろいろ努力したらしい。
 そんなのはファンの遊びで、作者がそんな事に構う必要はないのですけど。小説の楽しみ方は人それぞれだし。
 そんな事の対策で、話がつまらなくなるのならそっちの方がよっぽど本末転倒なんですよね。

 なにより、そこまで努力をしておいていきなり、『成田空港は、正式名称を新東京国際空港という』
 やっちゃってるし。
 4月から「成田国際空港」に変わったしo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o 。
 かなりの人が突っ込んでると思うけど。

 そもそもが突っ込みどころ満載で、妙なところがいっぱいある話なわけですから、細かい事を気にしてもしょうがないんですけどね。
 私としては、有名私立高校なのに、通ってる生徒が徒歩やバス通学範囲だというところがかなり違和感あるんですけど。

 


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