Sotto voce
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2008年05月12日(月) 19年。

何と、気の遠くなる時間だろう。

彼はその間、
ずっと一人の女性を想いつづけていたのだ。

想い人に似た 他の女性を伴侶に迎えても
忘れることができず やがて破綻を迎えても

いくつもの偶然や 彼の努力が
19年目にして二人を再び巡り会わせた。

そして今 彼は想い人の隣にいる
想い人には伴侶がいる
でも、そばにいてくれるだけでいいのだ、と言う

自分がその人の面影を追い続けてきた
19年と言う年月を思えば
自分が彼女にとっての本命でなくてもいいのだと。

初めてあった時 彼は私にこう言った
「君は僕と似ているから 同じ気持ちを抱いているから
君の気持ちが痛いほどわかる だからなんとかしたかった」

決して自分のものにはならないのに
それでもそばにいられればいいと
想い人を見つめ続けて時間だけが過ぎる日々

この先 ずっと繰り返していくのか。
彼も、そして、私も。


安積 紗月 |MAILHomePage

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