いぬの日記

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2002年12月29日(日) 帰省2日目

28日の夜に飛行機で帰ってきました。
スノーパウダーというのがどういったものだかやっと思い出しました。
そうそう、寒くて雪が全然溶けないから、踏んでも固まらなくて粉っぽいんですよね。

実家は良い。
掲示板にも3回くらい書いたけどまた書きます。
実に良いです。
人生の八割をここで過ごしてるのですから、帰ってくるとつ@ばでの自分の事の方が嘘のよう。笑
(いやちょっと笑いごとじゃないかも・・・)
何より、美味しいものが食べられるのが良いですね。
ああ・・・体重計乗りたくない・・・。泣


今日は秋田いぬぱぱと一日中一緒にいました。
何だか知らないけど。
朝起きて、
ご飯食べて、
2人で「マイノリティ・レポート」を見に行って、
昼に蕎麦食べて、
本屋行って、
秋田いぬままに頼まれた買い物をして、
家帰ってから犬の散歩しながらビデオレンタルショップまで行って、
「アメリカン・ビューティー」と「マルコヴィッツの穴」(秋田いぬのリクエスト)と、「ハンニバル」(ぱぱ希望)を借りて、
秋田いぬままと3人でうなぎを食べに行きました。

おお、本当に一日中だ・・・。

私は父とたまに映画を見に行きます。
大学入ってからは、何故か帰省のたびに2人で映画にいってるような気さえします。
一番二人に合った遊び方なんでしょう。
映画見てご飯食べて帰る、と。
父娘のデートとしては無難な方ではないでしょうか。
好みも似てるし、見た映画について話したがるところも似てるし。
二人ともわりとミーハーで、ハリウッドとかの話題作に弱いのです。
今まで二人で見に行った映画は

「プライベート・ライアン」
「シックス・センス」
「マトリックス」
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「オーシャンズ・イレブン」
「マイノリティー・レポート」

多分こんなとこです。
おお、メジャーだなあ・・・。


「マイノリティ・レポート」

割と面白かったです。
長かったけど、何度も展開がひっくり返って飽きなかった。
未来でハイテクなんだけど、家の内装とか、服とか食べ物とか、
変に無機質で非人間的なSFチックなものじゃなくて、生活に豊かさが残っていました。
つーか、その辺の生活の雰囲気は現代的というか。
服とかGAPですしね。
よくある感じの良いアパートメントや木造の市民の家と、
スーパーテクノロジーの捜査局が同居していて、何だか面白い感じでした。
未来がこんな感じだったらいいなーと思います。
ディスプレイを操作するのに、指先からレーザーみたいのを発する手袋を使っている姿が、指揮者のようでちょっと格好良いです。
主人公(トム・ハンクス)の逃げっぷりは素敵でした。



本屋では、札幌に帰ったら買おうと思っていた本が買えました。
別に特別探すような本じゃないんですけどね。
つ@ばのように大きい本屋が近所にないと、新刊はともかく、
数年前に発行された既刊を探すのが大変なのです。
最新作の3作目が買えても、既刊の1作目が見つからない。
しかも本屋の数自体が多くないから、
数件探したらもう注文するかバスで遠出して本屋を探すしかないという・・・。
ちなみにコンビニで注文した本を受け取るサービスはもう試しました。
在庫があれば1週間くらいで届くので、余程その本がほしい時なら、悪くないです。


今日の成果
「殺竜事件」(上遠野浩平・講談社ノベルス)
「煙か土か食い物」(舞城王太郎・講談社ノベルス)


探していた本は
「殺竜事件」(上遠野浩平・講談社ノベルズ)です。
高校生のころ図書室で借りて読んだんですが、最近続編の
「紫骸城事件」(同・同)
「海賊島事件」(同・同)

を買ってしまったので1作目が欲しくなりました。
正直「殺竜事件」よりも、後の二冊の方が面白いです。
「殺竜事件」は、世界観とか設定が唐突すぎて、イマイチ活かしきれてない感じ。
ただ、二冊とも「殺竜事件」で紹介された人々の話なので、
読むとついつい1作目を読み返したくなります。
ミステリとしては微妙ですが、キャラクター作りがすごい上手くて、私は好きです。
いっそのこと講談社ミステリというより、電撃文庫のノリで読むと良いかも。
(駄目かな、失礼かな・・・)
個人的には「殺竜事件」「海賊島事件」に出てくるレーゼ・リスカッセという女仕官が好きです。
聡明で、感情豊かで、かわいい面もあるけど総じて有能で理性的で、天才的ギャンブラーな人。


舞城王太郎は、「世界は密室で出来ている」(講談社ノベルスの密室本)を人に借りて読んで、
思いのほか面白かったのでついつい買ってしまいました。
借りて読んだけど買っても良いかもくらい面白かったのです。うん。
ミステリの部分は、破天荒だったけどわりと面白かったし、
ちょびっと屈折してるけど未来に向かってひた走っている主人公達。
中学生というのがまた良い。ませているけど子供なのです。
彼らがとても格好良くて、魅力的でした。
「煙か土か食い物」は作者のデビュー作、つまりメフィスト賞受賞作なのですね。
楽しみ。ふっふっふ。

最近講談社ミステリ、というかメフィスト賞作家が侮れない事に気付きました。
最初は京極夏彦くらいしか興味なかったのですが。笑

こないだ図書館で
「UNKNOWN(アンノン)」(古処誠二・講談社ノベルス)

を借りて読んだらすごく面白かったのです。
調子に乗って借りた「未完成」(同・同)も面白かった。
キャラも良いし、話がとても面白いのです。
良質の小説。
自衛隊の話だと知っていたので、無味乾燥なイメージでしたが・・・。
ふっふっふ・・・。
ここでこんなこと言うのはアレですが、私は主役の朝香二尉と野上三曹という、
上官・部下コンビの自費出版本があったら読みたいです。
作ってる人絶対いると思うんですけど。
無理に歪めてホモにする必要は全然ないのですが、こう、普通に仲良くラブラブな上官と部下の日常の話とか。
(てめえで書けという声は黙殺)
あ、引かないでくださいね。全然そんな話じゃないですよ。
予想以上にキャラが端整で生き生きしてるので、ついつい動かして遊んでしまうのです。


あ、本屋で島田荘司の新刊を見つけてしまいました!
確か去年もクリスマス頃出してませんでしたっけ・・・。
写真集のような装丁の本。
どうなの?どうなの島田荘司??と思いつつも、気になってしかたありません。
誰か買ってないかな・・・もしくは図書館か・・・。

あと今気になっている作家は、恩田陸と乙一です。

恩田陸はきちんと制覇してみたい。
この人の本は、ちゃんとじっくり読んだ方が面白いですね。
分かっているのについつい飛ばし読みしてしまう作者なのですが・・・。

乙一は、「夏と花火と私の死体」で衝撃を受けました。
執筆時の作者の年齢がその時の私と大して変わらなかったこともありますが、
やはり圧倒的に面白いと思ったから。
その後読んだ「死にぞこないの青」では、
まあ面白いけど、ちょおっと微妙だな―と思っていたのです。
とても若くして世に出てしまった作者だから、
まだ上手さが足りてないのかなーなどと分かったような事を考えていました。
がしかし。
ふと気付くと、最近そこいら中に乙一の名前を見るんです。
ハードカバーの本もばんばん出てるし。
これは認識を改めなきゃかしら。
気になります。
図書館でさがします。
(取りあえず買う気はない)


うわあ・・・久しぶりに日記を書いたので、またもや脈絡もなく長くなってしまいました。
本の話ばかりだし。
本当はちょっと凹んで考えなきゃいけない事とかあるんですが、まあいいや。

ここまで読んでくださった方、すみません。
ご苦労様でした。


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