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声で分かる■2002年12月24日(火)
日曜の夜は××から来た友人とその彼女さんと飲みに行った。

最高だった。





その日曜の昼間、僕は生徒へのプレゼント選び。

土曜日にこんな会話をしていた。

んじゃあ、一緒に買いに行くか?と問うた僕に、生徒は

「先生一人で買ってきてほしいな。」

と答えた。

「先生はそれなりのものを選んでくれるって、私は信じてるよぉ。」

こんにゃろー、プレッシャーかけまくりだな。

「言っておくけど、私はアクセにはうるさいからね!」

じゃ…失敗したら、切腹するわ。





果たして、日曜に僕はひとつのブレスレットを買った。

時計と合わせて使えるような、シンプルでチェーンの細かいもの、と店員に探してもらった。

丸一日の仕事。





月曜、生徒とファミレスで勉強している時、訊かれた。

「先生、今日、機嫌悪い?」

いや、そんなことないけど?なんで?

「いや、絶対なんかある。だって、声で分かるもん。いつもより声が低いし、しゃべり方も違う。」

声って、それは僕のワザじゃんかー、パクリおったな。

あのね、白状すると、プレゼントが気に入ってもらえるかどうか、不安で仕方ないんだよ。

「えー!どんなの?どんなの?」

生徒は店内に置いてあるファッション誌を持ってきて、写真を指してこんなかんじ?と僕に訊きはじめた。

ええとね、あ、ピンク・ゴールド流行ってるみたいだね。

ただ、シンプルなのがいいって言ってたから、パスし…。

「私、こういうピンクは好きだな。」

なッ…。

「あ!フォリ・フォリ超かわいい!」

ああ、ここのブランドの前は人が多かったよ。でも、ここのデザインは肉厚で、時計とあわせるにはちょっと強調しすぎるかなと…。

「えー!このかんじがいいんじゃん。フォリ・フォリかわいいー!」

チキショー、切腹してやらああああッ!





そんでもって、今日の午後、彼女に会って(つか英語の指導)渡すよ。





*一般に、声帯をコントロールすることは困難であると言われ、故に、相手の感情を察したいときには声のトーンは有効な手がかりになる。

実際、僕は生徒の声をよく聞いていると、彼女がどんな気分かちょっとは想像がつくよ。

でも、僕の気持ちも同じように声に現れているとは、思いもしなかったな。
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