カンラン
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燃えるようなつつじに目を奪われていた今日この頃ですが, そこから,すすすと目線を落としてみると, 芝生の上,ところどころ小さな花が咲いているのを発見。 黄色いの, 青いの, ピンクなの, どれもちっちゃくて,でもしっかり根をはって 気持ちよさそうに風に揺られています。
大きなつつじは学校帰りによく摘んでは蜜をちゅうちゅう吸ってました。 花びら以外の部分ををちぎりとって, らっぱをくわえるような感じで吸うと ぬるくて甘い蜜が花の匂いと一緒に口に飛び込んでくる。 口だか鼻だか,よくわからないけれど 直接吸い込む花の匂いは強烈で,むせてしまいそうになる程でした。
そんな風にして, 長い長い帰り道をごまかしごまかし歩いて帰っていたのですが・・・
何年生の時だったかな。 突然大人になりきってしまう子っていました。
先週までは一緒に つつじの蜜を吸ったり,ぴーぴー豆を吹き鳴らしてみたりしていたくせに, 突然, 「まだそんな汚いことしてんのぉぉぉぉ?!」 とか言い出すの。 「あんたもこないだまでしとったじゃん。」 っていうこっちの言葉はどうやら耳に入らないらしく, もの凄い勢いで非難するのね。
つつじ見ると思い出す。そんなこと。
つつじの蜜を吸わなくなったのはいつ頃だったんだっけ。
大人な意見に負けて吸わなくなったのか。 他にもっと楽しいことを見つけて吸わなくなったのか。 摘むことに罪の意識が芽生えて吸わなくなったのか。
今となっては思い出せないけど, 近々,久しぶりに実行してみようと思う。 こそっと。
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