カンラン
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2002年04月25日(木) いっぱいで空っぽで




ばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた
ばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた
ばたばたばたばたばたばたばたばた
ばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた



かさかさ
かさかさかさかさ
かさかさかさかさかさかさかさかさ
かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかささささささ







風の強い日に聞こえる音って,嫌いじゃないです。
いらない音が聞こえなくなるから。



耳の中の音の通り道を
まるで映画館の画面で観る雪崩のような勢いで
奥へ奥へとどんどんどんどん流れ込み,
お構いなしに
頭の中で嵐に変化する。



くだらない考え事も吹き飛ばす。



嵐が通り過ぎた後の頭の中は
風紋がところどころに残っていて
とても静かです。



陽の光があんまり届いてこない日に部屋で聞く
強い強い風の音。



自分が,
自分のねぐらが,
この上なくちっぽけでたよりなく感じて
不安がむくむくむくむく大きくなる。



そんなとき,
このむくむくむくむく大きくなる不安な気持ちにすっぽり覆われてる自分は
この瞬間,ものすごく
いきものしてるんじゃないかと思う。



日常の人間的な悩みだとか
そんなものから切り離されてる瞬間のような気がする。






日頃うだつのあがらない私でも,
そんな静けさの中だと,
あ,もう一度あの音を耳にしたい。と
素直に選び取れるのです。



それが果たして
もう一度聞ける音かどうかはわかりませんが・・・



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