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■ ウォーターボーイズ2制作発表
公式HPで公開されている制作発表とインタビューを読んで唖然。 主要キャストの殆どが映画版も前作も見てないだとー!!
市原隼人曰く「前作と同じになっちゃうといけないんで」
言い訳になってません。 そもそも、ウォーターボーイズ2は、ウォーターボーイズ1、引いては映画版ウォーターボーイズからの続編なわけで。前作ドラマ版と映画版を比較してもわかるように、ヘタレな主人公がシンクロに係わることで成長していくという大枠は同じなのですよ。 つまり、ストーリー展開上の大枠は同じなの。ストーリーが同じなんだから、それこそ、映画版と前作ドラマ版をしっかり見ておかなければ、それ以前の主人公とは違う役作りが出来ないでしょう。
大体、他の作品を見たからって、それに影響される程度の力量しかない役者が主役なんか張るな。 いや、この場合、彼が望んで主役に立候補したというより事務所とかマネージャーとかが仕事を取ってきてるんだろうから、市原隼人に主役をやらせるな、というよりは、市原隼人にそういうことを言わせるな。という方が正しいでしょうかね。
前回ドラマ版のボーイズ達は、32人全員。メインキャストの5人だけではなく、端役の27人も全員映画版を見てたよ? 見て、研究していたよ?(メイキング本に書いてあった)
根本的に。 某かの続編を演じるのだったら、前作はきちんと見ておくべきだと思うのです。 でないと、「前作と違うもの」は作れないでしょう? だって、知らないんだから。前作がどんなものであったかを。 過去を見ないで新しい物を作ろうなんて不可能な話です。
そりゃあ、ある程度のキャラクター設定なりストーリー展開なりは前作から引き続いた脚本家や監督や演出家の人たちがそれなりに違う設定を用意するわけだから、ある程度、別物は出来るでしょうよ。
でも、ドラマ版が。映画版が。その作品の「なに」が視聴者たちを感動させたのか。それをきっちり理解した上で続編を演じて欲しいと思うのです。 でなければ、視聴者が感動した「なにか」を理解していなければ、視聴者のための演技なんてできっこないじゃないですか。それとも、あれですか。視聴者が感動した「なにか」とは違う別の部分で感動させてみたいんですか。 だとしても、やっぱり前作は見ておかなければいけないものだと思います。
それが、主要キャストの殆どが「ドラマ版も映画版も知らないんですが」だって。 役者やってて、よく恥ずかしげもなくそんなことが言えるな。と思いましたよ。 そんなものじゃないでしょう、役者って。台本もらって、その中に書かれていることだけで演技して、それで「続編を演じる」なんて言えるのか? そこに、前作や映画版に感動した視聴者へのメッセージは込められるのか?
違う物を作りたいんだったら、前作をきちんと見て研究してください。 今の彼らを見ていると、例えば原作付きのドラマをやるとして、原作に忠実な脚本が出来上がってきていたとしても、原作を見ずに演じるんでしょうね。 そう思うと、演じて欲しくないです。原作のファンは、原作が好きだからドラマ化を喜ぶのであって。 原作のキャラクターを理解していない役者に演じて欲しいとは思えない。 これが例えば、原作とはまるで違う脚本が出来上がって来ていたとしたら、また話は別になりますけど。それでもやっぱり、せめてキャラクターだけは原作に似せて欲しい、とか思いますし。
シンクロの特訓も、撮影の苦労も色々あって、彼らは彼らなりに頑張っているのだろうけれども。 「続編」を演じるにもかかわらず、前作を見ない、その姿勢にはどうしても納得出来ませんでした。
……まあ、それでも。 続編はあくまで続編で、リメイク版とかとは違うので、前作と比較してここがいい、ここが悪いなんていう無駄な見方はするつもりありませんけどね。
なんかなー。「前のに似ちゃうと困るんで」。 その一言にガッカリしたよ、市原隼人。
2004年07月16日(金)
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