lucky seventh
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まるで真夜中にいるように、私のココロはふるえている。 毛布にくるまり、まるで胎児のようにちぢまる。 人工的な闇の中、真冬の世界は無音を内包する。 唯一自分の吐息だけが、温かく、見えない色をなす。 ただそこに、私の小さな世界があった。 誰にも、何にも、干渉されることはなく、 ただ痛いほどに、優しい時間だけがとめどなく、 とぎれることはなく、流れる。凪がれる。
私が大きな世界から唯一逃れることができたのは、 私がこの小さな世界にいる時だけだった。
恐かった。 恐い。恐い。 年を重ねていくごとに逃れることはできなくなってゆく。 闇にのまれる。 私が二つにわれる。 引き裂かれる。
狂ってしまえれば、どんなに楽なのだろう? 縋ることができれば、どんなに楽なのだろう?
けれど私はどちらも選択することはできない、 愚かに自分に押しつぶされるのをまつのだ。
明けることない真夜中であれ。 真夜中のなかで永遠にふるえろ。 ふるえが止まった時、それは毛布に抱かれた胎児の最期。
ねぇ、まだ吐息は聞こえている?
ナナナ
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