lucky seventh
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2003年12月15日(月) 青色吐息

まるで真夜中にいるように、私のココロはふるえている。
毛布にくるまり、まるで胎児のようにちぢまる。
人工的な闇の中、真冬の世界は無音を内包する。
唯一自分の吐息だけが、温かく、見えない色をなす。
ただそこに、私の小さな世界があった。
誰にも、何にも、干渉されることはなく、
ただ痛いほどに、優しい時間だけがとめどなく、
とぎれることはなく、流れる。凪がれる。

私が大きな世界から唯一逃れることができたのは、
私がこの小さな世界にいる時だけだった。


恐かった。
恐い。恐い。
年を重ねていくごとに逃れることはできなくなってゆく。
闇にのまれる。
私が二つにわれる。
引き裂かれる。


狂ってしまえれば、どんなに楽なのだろう?
縋ることができれば、どんなに楽なのだろう?

けれど私はどちらも選択することはできない、
愚かに自分に押しつぶされるのをまつのだ。


明けることない真夜中であれ。
真夜中のなかで永遠にふるえろ。
ふるえが止まった時、それは毛布に抱かれた胎児の最期。




ねぇ、まだ吐息は聞こえている?


ナナナ

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