ゼロの視点
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2002年12月16日(月) |
幕末といえば・・・・・ |
すっかり、幕末関係の本を読み漁っているので、頭の中は江戸時代の終わりから明治維新。大蔵大臣と言おうと思えば、間違えて“勘定奉行”などと言ってしまいそうな勢いだ。
幕末・・・・・。
そう、その時代に私の父親の父親、つまりは祖父が生まれているんだよなぁ・・・・、と感慨に耽ったりもする。祖父は1867年生まれ。父は1920年生まれ、そして私が1967年生まれの“子無し”ゆえ、100年にして、まだ3代目の世代なのだ。のんきな家系というのだろうか?。
祖父のことは、よく知らない。なんせ、私が生まれる100年も前、つまり1世紀前に生まれているのだし、私の父が生まれて間もなく亡くなったそうなので、もう知りようがない(笑)。
世の中には、若いうちにどんどん親になっていく家系もあるようだが、我が家というか、父方の系譜は、その逆。祖父にしても、まさか一世紀あとにようやく孫がこの世に誕生しているなどとは、想像すらしていなかったに違いない。
祖父の生まれた年に、パリで万国博覧会があった。徳川慶喜が弟の徳川昭武を代理でパリに派遣し、パリ万博でフランス人に馬鹿にされながらも奮闘したのもこの年。ナポレオン3世と徳川昭武の会見と想像するだけでも、私には遠い遠い昔のことのように感じられる。
幕末から明治維新にかけては、フランスから日本はたくさん学んだようだけれど、現在、私が存在する時代においては、逆にフランスが日本から学んでいることが多いのが、なんとも皮肉で面白い。どちらがいいか悪いかというのではなくて、だ。
先日、とうとうフランスでも発売された"i-mode"を予約。これひとつとっても、日本ではとうに存在していて(といってもこれが普及してきた頃には私はすでに日本にいなかったが)、やっと店頭に並んだ新製品の"i-mode"を、フランス人らが垂涎の眼差しで眺めていたりする。
こう考えると、本当に日本の発展というのは、本当に短期間で達成されたのだなあ、とつくづく思わざるをえない。と同時にかなり特異な国に、生まれ育ったことも再認識。
日本に住む友人にこう言われたことがある。
「なんで、わざわざ便利で住みやすい国に生まれたのに、そんなにアナクロな国に住んでいるの?。」と。
ま、確かに、言われてみりゃそうだ(笑)。なんで、パリに住んでんだろ、私?、と自問自答。
ちょっとカラかう意味合いを込めて、友人のセリフをそっくりそのまま、ココリコ丸出し(要するにフランス万歳の人)の姑に、リピートすると、案の定姑は、気分を害す。そんなに私の思うツボな反応をしないでほしい、姑よ!!、腹がよじれるではないかっ!!。
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