ゼロの視点
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2002年12月17日(火) ナンパ

 仕事しようと思っていた・・・・。でも、ソノ前にちょっと一杯と思ってワインを飲んだら、すっかり気持ちよくなってしまって、全然仕事したくなくなってしまったので、日記更新。

 パリに住んでいる日本人女性なら、美醜老若を問わずして、意味不明にナンパされることが多々あると思う。フランス人といいながら、アラブ人だったり、イタリア人といいながら、イラン人だったり(笑)。

 ま、私ぐらいの年齢になると、日本に住んでいるかぎり絶対にナンパされないのが常。パリに住んでいると幸か不幸か、まだまだナンパの恩恵(?)を受けられたりするから、おもしろいっ!!。

 とはいえ、イライラしていたり、忙しい時にナンパされると、私の対応は酷い。こんな私にナンパしてしまった不幸な男性達は、サンドバッグのようになってしまうのがオチだ。

 本日は取材で、St-Germain des-Prés界隈を長いこと闊歩していた。さすがに観光客も多い界隈、アジア人目当てのナンパ師もたくさんいる。仕事の構想を練りつつ、独り言をブツブツ呟きながら歩いていると、さっそくナンパ師登場。きっと彼は習いたての中国語を使いたかったのだと思う。そんなわけで、私に中国語で話し掛けてきた(笑)。もちろん、私はピリピリモードだったので、もう彼はサンドバッグ。憂さ晴らしの対象にしてしまった。

 イライラしている時にナンパされた場合、必ず、相手が言ってきたことを大声でリピートするのが私の常。そうすると、周りの人がみんなアホなナンパ男を注視する。そうなると、いてもたってもいられなくなった♂は、オズオズと退散していく。それでも、粘る♂がいる。そういった時は、あらんかぎりの嫌味を言って、自分のストレス発散に利用させてもらう。

 こういうことを知人に話すと、“あんたいつか刺されるよ”と忠告されるが、もし刺されたとしても、これだけ大声で人様の注目を浴びることに成功することができれば、刺された後には、たくさんの証人がいるので、絶対に犯人は捕まると思っている。それに、攻撃モードに入っている私は、相手を罵倒しながら、もし相手が襲ってきたら、いくらでも対処できるように手足に指令を与え、ぶっ飛ばす準備。おまけに持っている鞄を武器にできるように握り返すのが常だ。

 ピストルだったら、イチコロだけれど、ね(笑)。

 とはいえ、気分のいい時には、ナンパの誘いにのったりする私。特に夏場だ。のどが渇いていて、でも、自分では金を払いたくねーな、なんて思っている時にナンパされたら、ついていきますよ、私。ナンパされるフリして、相手にインタビューはするは、それでタダで生ビールを飲み干すは・・・。で、最後に電話番号を聞かれたら、必ずアケミと名乗って、日本大使館の電話番号を教えるようにしている。

 ま、たいていのナンパ男は、ナンパする過程を楽しんでいるわけだし、それはいわゆる賭けでしかない。なら、こちらもとことんそのゲームにのっとって、楽しむことが出来て当然だと思っている。もし、そこでうまくいかずに恨みに思うのなら、すぐさま警察に通報すればいいのだから。

 夏場は、バカンス焼けもあって、ブラジル人、アラブ人、究極はポリネシア人に間違えられ、冬場は色が抜け、アジア人としてナンパされる。もう本当にギャグでしかない。私は、いったい何人なのか、と?!?!?!?。

 取材が終わってちょっとホッとしたので、久しぶりにレンヌ通りをウインドウショッピング。靴屋のショーウインドウを“一心不乱”で見入っている最中に、本日二度目のナンパに遭遇。義務を終えて、すこしリラックスモードに入っていた私は、少しだけナンパ師との会話にノッてみる。彼の話を聞いてみると、すでに数十分前から、私のことをつけていた様子。ウゲっ。

「あなたの名前はなんですか?。」と聞かれたので、
「アケミ」といつもの癖で発作的に嘘発言。

「既婚なの?」と聞いてくるので、結婚指輪を見せながら、
「既婚、未婚は関係なくて、いつでも誰かに知り合いたいと思っているわーーーん」とちょっと刺激してみる。すると向こうもその気になってきたのか、電話番号を訪ねてきた。私の思うツボ、そこで

「本当にあなたのことは素敵だと思う。私はあなたと一線を越えてる準備はできてる。だから、私のマネージャーでもある夫と交渉してみてっ!!」と言ってみた。

 するとどうだろう、相手は怯む、怯むっ!!。この瞬間がたまらないっ!!。

 いくらフランスはパリとはいえ、これらのナンパの恩恵を受けられるのも、あと数年、嫌だ、鬱陶しいといいながらも、憂さ晴らしに大いにこの機会をエンジョイさせてもらおうと思っている、ゼロでした。


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