ゼロの視点
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2002年12月24日(火) 風紀委員

 やってきましたクリスマス・イヴ・・・・・。ブルターニュ地方はレンヌというところに生息する姑宅を訪れ、家族で食事をする日がまたまたやってきてしまった(笑)。

 午後21時半から始まるディナーに対して、わしら夫婦は19時半にレンヌ入り。義弟家族は20時半にパリからレンヌ入り。今回は皆忙しくて、ディナーの準備を手伝うものがいなかった。が、それに反して、姑はいたくご機嫌。この反応をみて、みなが内心ホッとする。準備などですでにヘトヘトに姑が疲れていて、おまけにそれで機嫌が悪かったら、あっという間に家族内紛が発生するので、姑の機嫌がどのような具合であるか否かが、本当に重要な問題となるのだ(笑)。

 姑を除き、すべてのメンバーがパリから仕事帰りのままTGVに飛び乗ってやってくる。ゆえにディナーの前に急いで着替え。男性陣はみなタキシード。女性人はそれなりにドレスアップ。

 この感覚に、未だに慣れない私。なんで身内だけなのに、ここまで着飾りゃならんのか、よくわからんっ!!。姑のテーブルセッティングもスゴイ。どうしてここまでエネルギーを注げるのか?!?!?!。

 とはいえ、招かれた身で、素晴らしいテーブルに就くのは、気分的に決して悪くない。が、もし自分が同じような立場になったら、絶対こんなことはしないだろう・・・と、再認識。

 私はさっさと着替え、すぐに指ならしにピアノを弾き始める。以前の日記にも書いたが、こういったシチュエーションでは、必ず私は雇われピアニストのように演奏するのが常だからだ。音楽にうとい夫の家族は、指ならしもせずにピアノが弾けると思っているから困る・・・・。簡単な曲なら平気だが、ある程度の大曲になってくると、やっぱり直前練習は私レベルのアマチュアには必然となる。

 今回のプログラムはオール・バッハ。パルティータ1番や、平均律などを披露した。内心音が鳴っていればいいんだろーが・・・・、なんて思いながらも、一応、頑張って弾いてみた(笑)。

 あとは、もうアペリティフに始まり、オードブル、メイン、チーズ、デザート、カフェ、と延々と続く、どこでもあるフランス式長丁場・耐久ディナー。そして、その後に、プレゼント交換。すべてが終わる頃には、時計は午前3時をまわっていた・・・・・。

 この家族は誰も喫煙しない・・・・、私を除いて・・・・・。

 酒を飲む、すると、喫煙者は、必然的に喫煙したくなる・・・・。ああ、悪循環!!。というわけで、私はディナーの最中に、何気ないフリして席を立ち、こっそりを庭に出て一服するのが習慣になっている。だが、敵もアホじゃない。こっそりと席を立ったはずなのに、再び席に戻ってくると、タバコの害についての話題になっているのだ。もちろん、この話をふるのは、いつも我が姑様。

 彼女の使命は、私に禁煙させること。ゆえに、もうここ数年、タバコの害についての新聞や雑誌の切り抜きを集め、スクラップブックを数冊作成している(汗)。時には、フラッと席を立った私を尾行して、いっしょに庭までついてくることがあるから鬱陶しい(笑)。ホッとして一服して振り向いた瞬間に、姑がいる恐怖。

 私がたった一本を吸い終わるまで、目の前でいかにタバコが身体に悪いかという演説をし続けてくださる姑様・・・・。喫煙者の知人が肺がんになって死んでいった様子を、まるでドキュメンタリー映画を見るように語ってくれるから驚きだ。

 しかし、だ。こういった話を聞けば聞くほど、ストレスになり、もっとタバコを吸いたくなるのが喫煙者の常。ということで、現在のところこの問題は姑と私の間で、完全なイタチゴッコとなっている。とはいえ、来年早々にもタバコが異様に値上がりするので、恐らく禁煙すると思うのだけれど・・・。さて、どうなることやら?!?!?!。

 


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