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雪の日に。 - 2004年01月17日(土) 余りもの冷気にカーテンを開けると 外は雨まじりの雪が降っていた。 地面は濡れて光沢を帯び 重みを増した雪は ぼとりと まるで音でもするように 加速しながらアスファルトに重なった。 ある人に言わねばならない言葉があった。 それは ごめんね だろうか それとも ありがとう だろうか その両方ともが相応しい気もしたが また 両方とも相応しくないとも感じていた。 いずれにしても 同じ結末を示唆していた。 ときに 何かに異常な程の執着を感じることがある。 執着している間というものは 往々にして その 本当の意味が見えてこない。 全てを理解するのは その執着を満たしてからだ。 そして振り返り それ程の意味合いがなかったことを悟る。 真実というのは 大抵そういうものだ。 私の欠落に付け込んだ弱さが 私の目を見えなくしていた。 私は暗闇のあまり 遠くにみえる光ばかり みていたけれど 私の足元は 暗闇で転ばないよう 道を整備されてた。 光まで飛んでゆける羽虫では 私はないから 私は足を引きずりながら 地面を歩く。 そしてそれが なによりも重要なことであると知った。 荒くれた道で転ばぬように 綺麗に整備された道は しかしながら長くて暗い。 平坦で退屈で そして どこに続いているのかも判らない。 だけど 歩いて行くしかないかなと思った。 もうこれ以上 そこない続けるのは嫌だと思った。 だから。 雪はすでに 雨に変わっていた。 冷たい雨が さめざめと。 身を固く震わせながら 雨を見ていた。 遠くにみえた建物も 今日は煙って見えなかった。 ...
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