流れる水の中に...雨音

 

 

5週6日目 - 2004年10月14日(木)



「おめでとうございます」と言われた瞬間から
何故か お腹をかばうようになった。

別に 待ちに待ったベイビーでもなかったし
今まで欲しくてできなかったわけでもない。
ただ 単にできていなかった状態だっただけだ。
子供に対する意気込みも 欲求もなかったし
そんな自分を想像もしていなかった。
母に「子供が居れば 目標も生まれるし」という言葉に違和感を覚え
自分の目標すらクリアするのに必死なのに
なにをいうのだろうと 不思議に思ったぐらいだ。

とはいえ無気味なものだ。
お腹に赤ちゃんがいるとわかると 今まで人とのすれ違いぎわに
かばいもしなかったお腹を グレースケリ−さながらに
ケリ−バッグで何故かしっかりとかばっている。
不思議なものだな。

とはいえ こんな状態でもハイヒールに細みのワンピースで
しゃなりしゃなりと歩いているのだから
無自覚であることも変わり無い。

子供を産まぬこと、妻としての無自覚を
あたかも罪のように遠回しに批難していた子持ちの友人達も
これで私に もう何もいうまい。
好きなようにふるまって 自分の人生を生きて
それで子供も育てるのだから 文句ないだろう。
大きなお世話だ。


子供を産むことは素晴らしいとか かんとか。
そんな気分には まだなれないな。
そんな綺麗事だけじゃないだろうし。
なんだか少し恐い気すらする。
私と このお腹の子供は お互いに人生を預けあっていて
どちらかが足を引っ張ると もう片方も溺れてしまう。
そんな間柄になるわけだ。
しっかり 支えあって生きて行こうと思う。












...




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