流れる水の中に...雨音

 

 

家族 その3。 - 2005年03月13日(日)



彼の病状は一喜一憂といった感じで
昨晩は全く眠れず、はぁはぁと苦しそうに息をしていた。
今朝になると そのツケがまわってきたようで
昼頃になっても眠っていたらしい。
水の摂取量も制限するわけでも無く1/3リットルに
なったというし、それにともなって尿の量も回数もへり
通常時と変わらない様子になってきている。
水の量が大幅に減った事から 利尿剤を朝晩飲ませているのだけれど
そのまま継続して良いのかどうか 悩んだものだから
先生のところに電話をすると
ちょうど診察中だったようで 折り返し午後に私のところに
連絡があった。
肺にたまった水の為だけに利尿剤をかけているわけでも無く
心臓の負担を軽減する為のものなので、もうしばらくは
様子をみて続けてみた方がよいとの言葉を貰い
次の診察日である火曜日までは 回数を減らす事も無く
利尿剤も継続する事になった。


病気や症状に対しての身体の反応というものは
とても理にかなった事が多くて 素人でも少し考えれば
簡単なものならば推測ができるけれど
それでも医師や専門家の判断が必要なのは イレギュラーなことが
一番大切なことであって メカニズム通りにはいかないことも
沢山あるからだ。
いずれにしても先生には とても感謝している。


ということで なんとか彼に光がみえてきた。
もともと、肝臓の数値が極端に高かったのも 食欲が異常にあったのも
この副腎皮質ホルモンの過剰分泌の所為だったので
この調子で順調にいけば健康体に戻るかもしれない。
心臓の肥大も圧力が低下した状態がずっと続けば
多少縮むらしいし、ホルモンの分泌がバランスよく中和されつづければ
肝臓もきちんと機能を回復するかもしれない。
そうしたら 根本的な原因であった副腎腫瘍も手術して
取り除けることができるかもしれない。
そうしたら 私の心配も晴れるかもしれない。
私が一番心配していたのは 私の彼女が産まれて来るのと引き換えに
デュンが居なくなってしまう事だった。
何かを得る事と引き換えに 何かを失い続けるのならば
結局私は いつも大切なものを失い続けなければいけないから。


肝機能障害も一ヶ月ほど安静にしていれば 随分落ち着くのではないかと
彼が言う。
それまで安心はできないけれど 今よりは余裕をもって
翌日を迎える事ができる。
今日よりも明日は 明日よりも更に明後日は
彼の状態が良くなる事を願っている。











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