短いのはお好き?
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指折り数えている夢を見たのだけれど、何を数えていたのかがまったく思い出せない。 くりかえし…くりかえし、なにごとかぶつぶつと呟きながら指を折っている自分。
考えてみると、たんに『指折り数える』という言葉だけ取り出してみたならば、そこに期待に胸ふくらませながら、なにかを待ち望むが如き美しい響きが感じ取られるのはなぜだろうか。
夢のなかで指折り数えていた自分も、あるいはそういった存在だったのだろうか。
たとえば、間近に迫った恋人との逢瀬に胸はずませながら、待ち遠しさに気も遠くなるような想いのなかで、指折り数えていたとか……。
あるいは……あるいは……
ともかく夢のなかでやっていたように、また指折り数えてみることにしよう。
なにか想い出せるかもしれないのだから。
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